(NY貴金属)
16日のNY金は、3営業日連続の下落。NY金の期近2月限は、前週比5.8ドル安の2670.0ドル、NY白金の期近1月限は、同17.5ドル高の941.8ドル、NY銀の期近3月限は、同2.9セント高の3105.7セント。
週明けのNY金は、利益確定の売りによって続落した。NY金の2月限は、序盤に先週末の軟調地合いを継続して2661.4ドルまで下値水準を切り下げた。しかし、その後は連日の大幅下落に対する反動と米国の長期金利の低下を背景にNY金は2683.4ドルまで上昇した。ただ、NY金の上昇は一時的な動きとなり、低下していた米長期金利が上昇すると、NY金は18日の米FOMC(連邦公開市場委員会)の政策金利の発表を控えた利益確定の売りによって2670ドル前後まで売り直された。米長期金利の上昇は、この日発表された12月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)が、3年2カ月ぶりの高水準まで上昇したことが要因となった。
一方、NY白金は為替のドル安・ユーロ高基調を背景に3営業日ぶりに反発した。NY白金の1月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって920.3ドルまで直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからのNY白金は、前週末も920ドル割れ寸前で下げ止まったこともあって、安値拾いやテクニカルな買いが台頭すると上昇に転じた。その後、為替がドル安・ユーロ高基調に進むと、NY白金の上昇基調が強まり947.7ドルまで上がった。ただ、引けにかけては、為替のドル安・ユーロ高基調が一巡して、NY白金は941ドル前後まで上げ幅を縮小した。
NY金2月限日足
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NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
16日のWTI原油は、反落。WTI原油の期近1月限は前週末比0.58ドル安の70.71ドル、北海ブレント原油の期近2月限は、同0.58ドル安の73.91ドル。RBOBガソリンの12月限は、同2.61セント安の197.57セント、NYヒーティングオイルの期近12月限は、同0.60セント安の226.40セント。
週明けのWTI原油は、利益確定の売りによって反落した。WTI原油の1月限は、中国のエネルギー需要の後退観測を背景に序盤から売りが先行して70.37ドルまで下落した。この日発表された中国の11月の小売売上高が、前年比3.0%増となり前月の4.8%増から大きく減速した。同国は、景気刺激策を強化しているが内需の弱さが改めて示される結果となったことで、WTI原油の圧迫要因となった。しかし、安値をつけてからのWTI原油は、為替のドル安基調による割安感によって買い拾われると71.20ドル台まで上昇した。ただ、WTI原油の上昇は一時的な動きとなり、その後は18日の米FOMCを控えた利益確定の売りによってWTI原油は70.60ドル前後の水準まで売り直された。
WTI原油期近1月限日足
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(CBOTコーン)
16日のシカゴコーンは、4営業日ぶりに反発。シカゴコーンの中心限月3月限は前週末比3.00セント高の445.00セント。
週明けのシカゴコーンは、安値拾いの買いによって反発した。シカゴコーンの3月限は、連日の下落による安値拾いの買いによって序盤から反発した。その後は、為替のドル安基調がシカゴコーンの支援材料になると445.75セントまで上げ幅を拡大した。
シカゴコーン期近3月限日足
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