（ＮＹ貴金属）
１２日のＮＹ金は、急落。ＮＹ金の期近２月限は、前日比４７．３ドル安の２７０９．４ドル、ＮＹ白金の期近１月限は、同１０．１ドル安の９４０．７ドル、ＮＹ銀の期近３月限は、同１３４．８セント安の３１６１．９セント。
昨日のＮＹ金は、米国の長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調を背景に急落した。ＮＹ金の２月限は、前日までの強調地合いを維持して２７６１．３ドルまで直近の高値を更新した。しかし、高値をつけてからのＮＹ金は、欧州取引時間帯から為替がドル高・ユーロ安基調に進むと上値を切り下げ、その後は米長期金利の上昇をきっかけにＮＹ金は利益確定の売りが台頭して２６９６．７ドルまで崩れた。この日発表された１１月の米卸売物価指数（ＰＰＩ）が、前月比０．４％上昇となり市場予想の０．２％上昇を上回った。エネルギーと食料品を除いたコア指数は、同０．２％上昇と市場予想と一致した。一方、新規失業保険申請件数は、前週比１万７０００件増の２４万２０００件となり２週連続の悪化となった。この強弱まちまちとなった米経済指標の発表後に、米長期金利は上昇した。また、この日ＥＣＢ（欧州中央銀行）理事会は政策金利を０．２５％の利下げした。このＥＣＢの利下げによって米国との金利差の拡大観測から為替はドル高・ユーロ安基調に進んだ。
ＮＹ白金も為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり急反落した。ＮＹ白金の１月限は、序盤に９６１．７ドルまで上昇した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調とＮＹ金の急落によって、ＮＹ白金は９３８．０ドルまで下落した。
ＮＹ金２月限日足
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ＮＹ白金１月限日足
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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
１２日のＷＴＩ原油は、４営業ぶりに反落。ＷＴＩ原油の期近１月限は前日比０．２７ドル安の７０．０２ドル、北海ブレント原油の期近２月限は、同０．１１ドル安の７３．４１ドル。ＲＢＯＢガソリンの１２月限は、同０．２７セント高の１９８．８５セント、ＮＹヒーティングオイルの期近１２月限は、同１．３３セント高の２２３．６６セント。
昨日のＷＴＩ原油は、売り買い交錯する動きの中、反落した。ＷＴＩ原油の１月限は、前日までの強調地合いを維持して序盤に７０．７２ドルまで上昇した。しかし、その後のＷＴＩ原油は、為替のドル高基調や世界的な供給過剰を背景に６９．１４ドルまで急反落した。この日、ＩＥＡ（国際エネルギー機関）が公表した１２月の月報で、２０２５年の国際市場の石油需給について供給が需要を上回るとの見通しを示した。ただ、ＷＴＩ原油の６９．１０ドル台までの下落は一時的な動きとなり、下落局面では安値拾いの買いが台頭すると、ＷＴＩ原油は再び７０．５０ドル台まで買い直された。しかし、その後はＷＴＩ原油の買いが一巡すると為替のドル高基調が圧迫要因になり、引けにかけて７０．００ドル前後の水準まで上値を切り下げた。
ＷＴＩ原油期近１月限日足
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（ＣＢＯＴコーン）
１２日のシカゴコーンは、続落。シカゴコーンの中心限月３月限は前日比４．７５セント安の４４３．５０セント。
昨日のシカゴコーンは、ドル高基調を背景に続落した。シカゴコーンの３月限は、序盤から売りが先行して、その後は為替のドル高基調による割高感と米国産トウモロコシの輸出需要の低下によって４４２．５０セントまで続落した。この日発表された米国トウモロコシの週間輸出成約高で、２０２４年度の純成約高が９４万６９００トンとなり、予想レンジの下限となる１１０万トンを下回った。
シカゴコーン期近３月限日足
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