（ＮＹ貴金属）
２日のＮＹ金は、急反落。ＮＹ金の期近２月限は、前週末比２２．５０ドル安の２６５８．５ドル、ＮＹ白金の期近１月限は、同３．７ドル安の９５０．４ドル、ＮＹ銀の期近３月限は、同２４．４セント安の３０８６．４セント。
週明けのＮＹ金は、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に４営業日ぶりに下落した。ＮＹ金の２月限は、序盤から売りが先行して２６４４．５ドルまで崩れた。トランプ次期米大統領が１１月３０日に自身のＳＮＳで、貿易決済などで「脱ドル」を進めている中国・ロシアなどの新興国で構成するＢＲＩＣＳに対し、米ドルから離れる動きをすれば「１００％の関税を課す」と投稿した。この「脱米ドル」をけん制する発言によって、為替は週明けからドル高・ユーロ安に進んだ。しかし、安値をつけてからのＮＹ金は、ウクライナ情勢の悪化懸念やイスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラの停戦合意に対する懐疑的な見方から、安全資産として買い拾われる動きとなり、米国取引時間帯に２６７５ドル台まで下げ幅を縮小した。ただ、引けにかけては為替のドル高・ユーロ安基調が引き続き圧迫要因となり、ＮＹ金は２６６０ドル前後の水準まで上値を切り下げた。
ＮＹ白金も、ＮＹ金と同様に為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり、３営業日ぶりに反落した。ＮＹ白金の１月限は、序盤から売られる展開となり、欧州取引時間帯に９５３．１ドルまで崩れた。しかし、安値をつけてからのＮＹ白金はＮＹ金の下げ幅縮小の動きに反応して９５３ドル台まで戻した。ただ、その後は売り買い交錯する動きとなり、９４２ドル台まで売り直された後、引けにかけて９５１ドル前後まで下げ幅を縮小した。
ＮＹ金２月限日足
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ＮＹ白金１月限日足
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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
２日のＷＴＩ原油は、５営業日ぶりに反発。ＷＴＩ原油の期近１月限は前週末比０．１０ドル高の６８．１０ドル、北海ブレント原油の期近２月限は、同０．０１ドル安の７１．８３ドル。ＲＢＯＢガソリンの１２月限は、同１．８４セント高の１９１．７２セント、ＮＹヒーティングオイルの期近１２月限は、同１．４７セント安の２１７．７７セント。
週明けのＷＴＩ原油は、中国の需要改善期待を背景に上昇した。ＷＴＩ原油の１月限は、序盤から買いが先行して６９．１１ドルまで上昇した。１１月３０日に発表された中国の１１月製造業購買担当者景況指数（ＰＭＩ）と１２月２日の財新１１月の製造業ＰＭＩが、いずれも景気の拡大・縮小を判断する５０を上回り前月より上昇した。この強気な結果となった両経済指標の発表を受けて、市場では中国のエネルギー需要の改善期待が広がり、ＷＴＩ原油は買われた。また、上昇局面では中東情勢の悪化懸念も支援材料となった。イスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラの間で停戦合意をしているものの、イスラエル軍は１日にレバノン南部のヒズボラを標的に攻撃を行ったと発表した。停戦合意後もイスラエルは攻撃を繰り返しており、停戦合意に対する懐疑的な見方もでている。しかし、高値をつけてからのＷＴＩ原油は、為替のドル高基調による割高感によって６７．７１ドルまで崩れた。ただ、ＷＴＩ原油の下振れは一時的な動きとなり、引けにかけては６８．１０ドル台まで買い直された。
ＷＴＩ原油期近１月限日足
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（ＣＢＯＴコーン）
２日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの中心限月３月限は前週末比０．５０セント安の４３２．５０セント。
週明けのシカゴコーンは、為替のドル高基調と南米の生育に良好な天候を背景に下落した。シカゴコーンの３月限は、序盤から売りが先行して４２９．７５セントまで下落したが、その後は下げ一服の展開から４３５．００ドルまで反発した。しかし、シカゴコーンの反発は一時的な動きとなり、引き続き為替のドル高基調と南米の生育に好ましい天候が圧迫要因となり、４３３セント前後まで上値を抑えた。
シカゴコーン期近１２月限日足
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