(NY貴金属)
20日のNY金は、3営業日連続の上昇。NY金の期近12月限は、前日比20.7ドル高の2651.7ドル、NY白金の期近1月限は、同12.8ドル安の965.8ドル、NY銀の期近12月限は、同25.7セント安の3100.5セント。
昨日のNY金は、引き続き安全資産としての買いによって続伸した。NY金の12月限は、序盤に2645ドル台まで続伸した後、米国の長期金利の上昇によって欧州取引時間帯に2621.9ドルまで下落した。しかし、その後はウクライナ情勢の悪化懸念による安全資産の買いによって、NY金は2659.0ドルまで急伸した。ウクライナ軍はこの日、英国が供与した長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」を初めてロシア領に撃ち込んだ。同軍は、前日に米国製長距離ミサイルでロシア領を攻撃している。また、米メディアはバイデン米大統領がウクライナに対人地雷を供与することを決めたと報じた。この一連の動きによって、ウクライナに軍事支援をしている欧米などの各国とロシアとの間に緊張感が高まっている。
一方、NY白金は利益確定の売りによって5営業日ぶりに反落した。NY白金の1月限は、序盤から為替のドル高・ユーロ安基調を背景に売りが先行した。その後、利益確定の売りが膨らむとNY白金は米国取引時間帯に963.7ドルまで崩れた。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
20日のWTI原油は、反落。WTI原油の期近1月限は前日比0.49ドル安の68.75ドル、北海ブレント原油の期近1月限は、同0.50ドル安の72.81ドル。RBOBガソリンの12月限は、同0.81セント高の204.58セント、NYヒーティングオイルの期近12月限は、同1.39セント安の222.63セント。
昨日のWTI原油は、米国の原油・石油製品在庫の増加による需給の緩みが圧迫要因となり反落した。WTI原油の1月限は、序盤にウクライナ情勢の悪化による供給懸念によって買いが先行して69.96ドルまで上昇した。しかし、その後は米国の原油・石油製品在庫の増加を背景に需給の緩みが意識され、WTI原油は68.64ドルまで崩れた。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)による週間在庫統計は、原油在庫が前週比50万バレル増と市場予想の10万バレル増を上回る在庫の積み増しとなった。ガソリン在庫も同210万バレル増となり、市場予想の90万バレル増を大幅に超える積み増しとなった。また、下落局面では、為替のドル高基調による割高感もWTI原油の圧迫要因となった。ただ、安値をつけてからのWTI原油は、引けにかけて69ドル台まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近1月限日足
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(CBOTコーン)
20日のシカゴコーンは、反発。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比3.00セント高の430.25セント。
昨日のシカゴコーンは、シカゴ小麦の強調地合いに反応して反発した。シカゴコーンの12月限は、序盤に前日の軟調地合いを維持すると424.75セントまで下落した。しかし、その後はシカゴ小麦の強調地合いに引っ張られ、シカゴコーンは432.00セントまで反発した。シカゴ小麦は、ウクライナ情勢の悪化懸念によって黒海周辺からの供給不安が買い材料となり、強調地合いを継続している。ただ、高値をつけてからのシカゴコーンは上げ一服の展開となり、引けにかけて430セント前後まで上げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近12月限日足
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