(NY貴金属)
18日のNY金は、急騰。NY金の期近12月限は、前週末比44.5ドル高の2614.6ドル、NY白金の期近1月限は、同29.4ドル高の974.5ドル、NY銀の期近12月限は、同79.2セント高の3122.4セント。
週明けのNY金は、安全資産の買いによって急騰した。NY金の12月限は、ウクライナ情勢の悪化を警戒した動きによって序盤から買いが先行して2600ドル台まで急騰した。17日の米紙ワシントン・ポスト(電子版)などによると、バイデン米大統領はウクライナに供与した長距離ミサイルをロシア領内への攻撃に使用することを容認したと報じている。ロシアに派遣された北朝鮮部隊の参戦が、容認理由とみられている。その後は、為替のドル安・ユーロ高基調の動きによってNY金の上昇基調は強まり、米国取引時間帯に2619.5ドルまで買い進まれた。
NY白金も大幅続伸。NY白金の1月限は、序盤にNY金やパラジウムの上昇に引っ張られると960ドル台まで続伸した。その後、為替のドル安・ユーロ高基調によって NY白金の上昇基調が強まると、米国取引時間帯に976.0ドルまで急伸した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
18日のWTI原油は、急反発。WTI原油の期近12月限は前週末比2.14ドル高の69.16ドル、北海ブレント原油の期近1月限は、同2.26ドル高の73.30ドル。RBOBガソリンの12月限は、同6.90セント高の201.83セント、NYヒーティングオイルの期近12月限は、同8.05セント高の225.14セント。
週明けのWTI原油は、需給の引き締まり観測によって急反発した。WTI原油の12月限は、序盤から買いが先行して67ドル台まで反発した。バイデン米大統領が、ウクライナに供与した長距離ミサイルをロシア領内への攻撃に使用することを容認したと報じられている。これを受けてウクライナ情勢の悪化によるロシアの石油輸出への影響が懸念された。その後は、為替のドル安基調による割安感やノルウェーの供給減少を警戒した動きによって、WTI原油は上昇基調を強め69.39ドルまで上値水準を切り上げた。ノルウェーの石油大手エクイノールは、同国内最大級のヨハン・スベルドラップ油田(最大産油能力は日量75万7000バレル)が停電の影響により生産を停止していると発表した。同油田の操業再開の見通しは立っていないことから、北海ブレント原油の供給減少への警戒感が高まり、世界的な需給の引き締まり観測によってWTI原油は買い進まれた。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
18日のシカゴコーンは、続伸。シカゴコーンの中心限月12月限は前週末比5.25セント高の429.25セント。
週明けのシカゴコーンは、小麦の上昇と為替のドル安基調を背景に続伸した。シカゴコーンの12月限は、先週末の上昇基調を維持して序盤から買いが先行した。その後、422セント台まで一時的に下振れしたが、シカゴ小麦の上昇と為替のドル安基調による割安感がシカゴコーンの支援材料になると429.50セントまで買い進まれた。シカゴ小麦の上昇は、ウクライナ情勢に悪化による黒海付近からの供給不安が要因となっている。
シカゴコーン期近12月限日足
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