(NY貴金属)
14日のNY金は、5営業日連続の下落。NY金の期近12月限は、前日比13.6ドル安の2572.9ドル、NY白金の期近1月限は、同0.5ドル高の944.0ドル、NY銀の期近12月限は、同9.4セント安の3056.9セント。
昨日のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に続落した。NY金の12月限は、米国の長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調が引き続き圧迫要因となり、欧州取引時間帯に2541.5ドルまで売り込まれた。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調が一巡してドル安・ユーロ高方向に戻ると、NY金は2582ドル台まで下げ幅を縮小した。NY金の下げ幅を縮小した場面では、12月の米利下げ観測が要因となった。この日発表された米国の10月の生産者物価指数(PPI)が、前月比0.2%上昇となり市場予想と一致した。前年比は2.4%上昇と、市場予想の2.3%上昇をわずかに上振れしたものの、市場ではインフレの鈍化基調は変わらずと見られ12月の米FOMC(連邦公開市場委員会)での0.25%利下げ観測が広がった。ただ、引けにかけてはトランプ次期米大統領が掲げる政策によってインフレの再燃によって米利下げペースの鈍化が警戒され、為替が再びドル高・ユーロ安基調に戻るとNY金は2570ドル台まで売り直された。
一方、NY白金は5営業日ぶりに小幅反発した。NY白金の1月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり932.3ドルまで下値水準を切り下げた。しかし、その後は為替がドル安・ユーロ高方向に転換するとNY白金は948.5ドルまで上昇した。ただ、引けにかけては為替が再びドル高・ユーロ安基調に戻り、NY白金は944ドル台まで上値を切り下げた。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
14日のWTI原油は、3営業日連続の上昇。WTI原油の期近12月限は前日比0.27ドル高の68.70ドル、北海ブレント原油の期近1月限は、同0.28ドル高の72.56ドル。RBOBガソリンの12月限は、同1.66セント高の198.17セント、NYヒーティングオイルの期近12月限は、同0.70セント安の221.23セント。
昨日のWTI原油は、引き続き安値拾いの買いによって続伸した。WTI原油の12月限は、序盤に為替のドル高基調を背景に67.92ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからのWTI原油は、為替のドル安方向の動きと安値拾いの買いによって69.39ドルまで続伸した。ただ、その後に発表された米国の石油在庫統計で原油在庫が大幅積み増しとなると、WTI原油は68.10ドル台まで売り直された。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)による週間在庫統計で、原油在庫が前週比210万バレル増となり、市場予想の10万バレル増を大幅に上回った。米原油在庫の積み増しによって需給の緩みが、WTI原油の圧迫要因となった。引けにかけては、再び安値拾いが相場の下支えとなり68.60ドル台まで続伸した。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
14日のシカゴコーンは、4営業日連続の下落。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比7.50セント安の419.00セント。
昨日のシカゴコーンは、米国の需要後退懸念が圧迫要因となり続落した。シカゴコーンの12月限は、序盤に427セント前後で揉み合う展開となった。しかし、米国取引時間帯に入るとシカゴコーンは崩れ418.25セントまで続落した。トランプ次期大統領は、環境保護局(EPA)長官にリー・ゼルディン元議員を指名した。ゼルディン元議員は、バイオ燃料の反対派であることからエタノールの原料として使用されるトウモロコシの国内需要の後退が連想され、シカゴコーンは崩れた。
シカゴコーン期近12月限日足
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