(NY貴金属)
13日のNY金は、4営業日連続の下落。NY金の期近12月限は、前日比19.8ドル安の2586.5ドル、NY白金の期近1月限は、同4.7ドル安の943.5ドル、NY銀の期近12月限は、同9.6セント安の3066.3セント。
昨日のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に大幅続落した。NY金の12月限は、米国の10月消費者物価指数(CPI)の発表後に2625.0ドルまで上昇した。この日発表された10月の米CPIは、前年比2.6%上昇して前回の2.4%から伸び率は上昇したが、市場予想と一致した。コアCPIは、同3.3%上昇(市場予想:3.3%上昇)となり伸び率は前月から横ばいとなった。予想通りの結果となった米CPIの発表を受けて、米国の長期金利が低下すると為替がドル安・ユーロ高方向に進み、NY金は買われた。しかし、NY金の上昇は一時的な動きとなり、その後は低下していた米長期金利が上昇して為替がドル高・ユーロ安基調になると、NY金は前日の安値2595.7ドルを下抜けして2578.1ドルまで崩れた。
NY白金もNY金と同様に為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり4営業日連続で下落した。NY白金の1月限は、序盤に960.6ドルまで上昇した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調によってNY白金は売り込まれる展開になると、米国取引時間帯に940.8ドルまで直近の安値を更新した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
13日のWTI原油は、続伸。WTI原油の期近12月限は前日比0.31ドル高の68.43ドル、北海ブレント原油の期近1月限は、同0.39ドル高の72.28ドル。RBOBガソリンの12月限は、同0.08セント高の196.51セント、NYヒーティングオイルの期近12月限は、同0.85セント高の221.93セント。
昨日のWTI原油は、前日と同様に売り買いが交錯する中、続伸した。WTI原油の12月限は、序盤に68.86ドルまで上昇した。しかし、その後は世界的なエネルギー需要の後退懸念や為替のドル高基調を背景にWTI原油は売られる展開になると、米国取引時間帯に67ドルを割り込み66.94ドルまで下値水準を切り下げた。ただ、WTI原油の67ドル割れの動きは一時的となり、下落局面では安値拾いの買いによって下値を切り上げると、再び68.70ドル台まで買い直された。引けにかけては、為替のドル高基調が引き続きWTI原油の上値を抑え68ドル前後まで下落した。
WTI原油期近12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(CBOTコーン)
13日のシカゴコーンは、3営業日連続の下落。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比2.00セント安の426.50セント。
昨日のシカゴコーンは、為替のドル高基調と中国の需要後退懸念が圧迫要因となり続落した。シカゴコーンの12月限は、序盤に好調な米国産トウモロコシの輸出需要を背景に429.75セントまで上昇した。この日も米農務省は、民間業者によるメキシコ向けに2024~25年度渡しの米国産トウモロコシ40万1357トンと仕向け地不明の29万0820トンの輸出を確認した。しかし、その後は、為替のドル高基調による割高感と中国の需要後退懸念が圧迫要因となり、シカゴコーンは242.25セントまで続落した。中国の景気低迷によるトウモロコシ需要の後退懸念が広がっている。ただ、安値をつけてからのシカゴコーンは下げ一服の展開から、引けにかけて426セント台まで下げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/
【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi