(NY貴金属)
12日のNY金は、続落。NY金の期近12月限は、前日比11.4ドル安の2606.3ドル、NY白金の期近1月限は、同21.3ドル安の948.2ドル、NY銀の期近12月限は、同14.6セント高の3075.9セント。
昨日のNY金は、引き続き為替のドル高・ユーロ安基調と米国の長期金利の上昇を背景に2600ドル割れまで続落した。NY金の12月限は、序盤から売りが先行して欧州取引時間帯に2600ドルを割れると2595.7ドルまで続落した。トランプ次期米大統領が公約に掲げている規制緩和や追加関税の導入をにらんだ動きによって、米長期金利が上昇して為替はドル高・ユーロ安基調に進んだ。しかし、安値をつけてからのNY金は、新政権の政策によってインフレの再燃が警戒されると、ヘッジ目的での買いが入り2624ドル台まで戻した。ただ、その後は米長期金利の上昇が強まり為替のドル高・ユーロ安基調が一段と進むと、NY金は再び2600ドル前後の水準まで売り直された。
NY白金も、NY金と同様の為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり大幅続落した。NY白金の1月限は、序盤から売りが先行すると、米国取引時間帯に945.5ドルまで直近の安値を更新した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調が一服すると、NY白金は引けにかけて955ドル前後まで下げ幅を縮小した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
12日のWTI原油は、小幅反発。WTI原油の期近12月限は前日比0.08ドル高の68.12ドル、北海ブレント原油の期近1月限は、同0.06ドル高の71.89ドル。RBOBガソリンの12月限は、同0.73セント高の196.43セント、NYヒーティングオイルの期近12月限は、同1.32セント高の221.08セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、小幅反発した。WTI原油の12月限は、中国の景気低迷によるエネルギー需要の後退懸念が引き続き圧迫要因となり67.75ドルまで続落した。しかし、安値をつけてからのWTI原油は、連日の下落に対する安値拾いの買いや持ち高調整の動きによって69.13ドルまで反発した。ただ、WTI原油の反発は一時的な動きとなり、その後は弱気な需要見通しとなったOPEC(石油輸出機構)月報の発表を受けて67.78ドルまで売り直された。この日発表された11月のOPEC月報で、2024年の世界石油需要伸び見通しは日量182万バレル増として、先月の193万バレル増から下方修正した。また、25年も日量164万バレル増から154万バレル増に引き下げた。OPEC月報による需要見通しの下方修正はいずれも4カ月連続となっている。再び、67.70ドル台まで下落してからのWTI原油は、引けにかけて売り買いが交錯して68.20ドルを中心とした揉み合いとなった。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
12日のシカゴコーンは、続落。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比1.50セント安の428.50セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する動きにの中、続落した。シカゴコーンの12月限は、序盤に好調な米国産トウモロコシの輸出需要を背景に買いが先行すると、米国取引時間帯に433.50セントまで上昇した。米農務省は、この日も民間業者によるメキシコ向けに2024~25年度渡しの米国産トウモロコシ11万0500トンの輸出を確認した。しかし、高値をつけてからのシカゴコーンは、為替のドル高基調による割高感とシカゴ大豆の値崩れに反応して426.75セントまで続落した。ただ、シカゴコーンの426セント台までの下落は一時的な動きとなり、引けにかけては429セント台まで下げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近12月限日足
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