(NY貴金属)
11日のNY金は、急落。NY金の期近12月限は、前週末比77.1ドル安の2617.7ドル、NY白金の期近1月限は、同9.0ドル安の969.5ドル、NY銀の期近12月限は、同83.6セント安の3061.3セント。
週明けのNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に急落した。NY金の12月限は、為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり序盤から売りが先行した。その後、米国取引時間帯に為替のドル高・ユーロ安基調が強まるとNY金は2617.1ドルまで急落した。トランプ次期米大統領が公約として掲げている追加関税の導入によって、インフレ懸念が警戒されている。インフレが再燃すると、米FRB(連邦準備制度理事会)の利下げペースの鈍化が連想され、為替はドル高方向に進んだ。しかし、安値をつけてからのNY金は、下げ一服の展開から2630ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
NY白金も為替のドル高・ユーロ安基調によって続落した。NY白金の1月限は、序盤に995.0ドルまで上昇した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり、NY白金は米国取引時間帯に966.9ドルまで崩れた。ただ、安値をつけてからは、下げ一服の展開となり、引けにかけて971ドル台まで戻した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
11日のWTI原油は、大幅続落。WTI原油の期近12月限は前週末比2.34ドル安の68.04ドル、北海ブレント原油の期近1月限は、同2.04ドル安の71.83ドル。RBOBガソリンの12月限は、同5.55セント安の195.70セント、NYヒーティングオイルの期近12月限は、同4.13セント安の219.76セント。
週明けのWTI原油は、中国のエネルギー需要の後退懸念と為替のドル高基調が圧迫要因となり大幅続落した。WTI原油の2月限は、序盤から中国のエネルギー需要の後退懸念によって売りが先行した。中国政府は、地方債の発行枠を増額するなど景気刺激策を行っているが、直接的な景気刺激策が含まれていないことから、投資家の間では景気回復への期待は薄れている。9日に発表された同国の10月の消費者物価指数(CPI)は、前年比0.3%上昇と4カ月ぶりの低い伸びを記録した。この中国の景気低迷によるエネルギー需要の後退懸念が、WTI原油の圧迫要因となった。その後、為替のドル高・ユーロ安基調の動きによってWTI原油は割高感から売り圧力が強まると、米国取引時間帯に67.92ドルまで崩れた。
WTI原油期近12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(CBOTコーン)
11日のシカゴコーンは、7営業日ぶりに反落。シカゴコーンの中心限月12月限は前週末比1.00セント安の430.00セント。
週明けのシカゴコーンは、利益確定の売りによって反落した。シカゴコーンの12月限は、序盤に432.00セントまで上昇した。しかし、その後は為替のドル高基調や原油価格の下落をきっかけに、シカゴコーンは利益確定の売りが台頭すると426.50セントまで下落した。ただ、シカゴコーンの下振れは限定的となり、引けにかけては430セント前後の水準まで下げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/
【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi