(NY貴金属)
8日のNY金は、反落。NY金の期近12月限は、前日比11.0ドル安の2694.8ドル、NY白金の期近1月限は、同20.6ドル安の978.5ドル、NY銀の期近12月限は、同40.6セント安の3144.9セント。
週末のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に反落した。NY金の12月限は、序盤から売りが先行して2700ドルを割れると2687.3ドルまで反落した。前日の米国FOMC(連邦公開市場委員会)で政策金利を0.25%利下げしたことによって、為替はドル安・ユーロ高方向に進んでいた。しかし、トランプ次期米大統領が公約としている減税・追加関税導入・移民政策はインフレ圧力を招き、今後の米利下げペースが鈍化するとの見方が台頭すると、為替はドル高・ユーロ安基調に進みNY金は売られた。ただ、安値をつけてからのNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調が一服すると、NY金は出直りの動きから2711ドル台まで上昇した。しかし、NY金の上昇の動きは一時的となり、その後は為替がドル高・ユーロ安基調に戻るとNY金は2990ドル台前半まで売り直された。
NY白金も、為替のドル高・ユーロ安基調によって下落した。NY白金の1月限は、NY金と同様の序盤から売りが先行すると、米国取引時間帯に972.5ドルまで急反落した。しかし、その後のNY白金は下げ一服の展開となり、引けにかけて970ドル台後半まで下げ幅を縮小した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
8日のWTI原油は、急反落。WTI原油の期近12月限は前日比1.98ドル安の70.38ドル、北海ブレント原油の期近1月限は、同1.76ドル安の73.87ドル。RBOBガソリンの12月限は、同4.11セント安の201.25セント、NYヒーティングオイルの期近12月限は、同4.75セント安の223.89セント。
週末のWTI原油は、米国のハリケーンリスクの後退と為替のドル高基調が圧迫要因となり急反落した。WTI原油の12月限は、序盤から為替のドル高基調による割高から売りが先行した。その後、米国のハリケーンリスクが後退すると、WTI原油は69.99ドルまで崩れた。米メキシコ湾岸に発生したハリケーン「ラファエル」の接近を警戒した動きによって、同地域の石油関連施設の稼働は停止していた。しかし、ハリケーンの進路が石油関連施設の集約する地域から遠ざかり週末にかけて勢力が弱まる見通しになると、ハリケーンリスクの後退によってWTI原油は売られた。ただ、安値をつけてからのWTI原油は、為替のドル高・ユーロ安基調が一服すると、70.50ドル前後まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
8日のシカゴコーンは、6営業日連続で上昇。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比3.50セント高の431.00セント。
週末のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの生産高見通しの下方修正が支援材料となり続伸した。シカゴコーンの12月限は、序盤から買いが先行した。その後、米農務省の需給報告の発表後に434.75セントまで直近の高値を更新した。この日発表された米農務省の11月需給報告で、米国産トウモロコシの2024~25年度の生産高見通しは151億4300万ブッシェルとなり前月の152億0300万ブッシェルから下方修正された。また、単収予想平均は1エーカー当たり183.1ブッシェルとなり、前月の183.8ブッシェルを下回った。この強気な内容となった米国産トウモロコシの生産高見通しと単収の結果を受けて、シカゴコーンは買い進まれた。しかし、高値をつけてからのシカゴコーンは、週末を控えた持ち高調整や利益確定の売りによって431セント台まで上値を切り下げた。
シカゴコーン期近12月限日足
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