(NY貴金属)
7日のNY金は、急反発。NY金の期近12月限は、前日比29.5ドル高の2705.8ドル、NY白金の期近1月限は、同6.3ドル高の999.1ドル、NY銀の期近12月限は、同52.4セント高の3185.5セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり急反発した。NY金の12月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって2650.3ドルまで下値水準を切り下げた。しかし、安値をつけてからのNY金は、為替がドル安・ユーロ高基調に転換すると出直りの動きとなった。その後、米長期金利が低下して為替のドル安・ユーロ高基調が一段と進むと、NY金は2718.3ドルまで急反発した。日本時間8日の早朝4時に発表された米国の政策金利は、大方の予想通り0.25%の利下げとなり、政策金利の発表後の市場の反応は限定的となった。
NY白金もNY金と同様に為替のドル安・ユーロ高基調によって反発した。NY白金の1月限は、序盤から売りが先行すると、欧州取引時間帯に981.6ドルまで下落した。しかし、その後のNY白金は為替のドル安・ユーロ高基調を背景に出直りの動きになると、米国取引時間帯に1005.6ドルまで反発した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
7日のWTI原油は、反発。WTI原油の期近12月限は前日比0.67ドル高の72.36ドル、北海ブレント原油の期近1月限は、同0.71ドル高の75.63ドル。RBOBガソリンの12月限は、同1.82セント高の205.36セント、NYヒーティングオイルの期近12月限は、同1.64セント高の228.64セント。
昨日のWTI原油は、引き続き乱高下する中、一時72.80ドル台まで反発した。WTI原油の12月限は、需給の緩みを警戒した動きによって序盤から売りが先行して70.66ドルまで下落した。前日の米国の原油在庫の積み増しや10月の中国の原油輸入の減少が圧迫要因となった。しかし、その後は為替のドル安基調による割安感と米国のハリケーンリスクが支援材料となり、WTI原油は72.88ドルまで反発した。米メキシコ湾岸に発生しているハリケーン「ラファエル」の接近によって、同地域での原油生産の17%、天然ガス生産の7%が既に稼働を停止した。ハリケーンは5段階のうち3番目に強い「カテゴリー3」となっていることから、短期的な供給減少懸念がWTI原油の買い材料とななっている。ただ、高値をつけてからのWTI原油は、上げ一服の展開となり、引けにかけて72ドル前後の水準まで上値を切り下げた。
WTI原油期近12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(CBOTコーン)
7日のシカゴコーンは、5営業日連続で上昇。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比1.25セント高の427.50セント。
昨日のシカゴコーンは、引き続き好調な米国の輸出需要を背景に続伸した。シカゴコーンの12月限は、序盤から上昇基調を継続して428セントまで続伸した。この日も米農務省は、仕向け地不明の米国産トウモロコシ12万トンの輸出を確認した。また、米国産トウモロコシの週間輸出成約高は、2024年度の純成約高が約280万トンとなり市場予想レンジ170万トン~250万トンの上限を上回った。この好調な米国産トウモロコシの輸出需要が、シカゴコーンの買い材料となった。その後、連日の上昇に対する持ち高調整の動きによってシカゴコーンは422セント台まで下落したが、下押しは限定的な動きとなり、引けにかけて428.50セントまで上昇した。上昇局面では、為替のドル安基調による割安感も支援材料となった。
シカゴコーン期近12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/
【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi