(NY貴金属)
6日のNY金は、急落。NY金の期近12月限は、前日比73.4ドル安の2676.3ドル、NY白金の期近1月限は、同13.9ドル安の992.8ドル、NY銀の期近12月限は、同144.4セント安の3133.1セント。
昨日のNY金は、米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調によって2660ドル台まで急落した。NY金の12月限は、序盤に2750ドルを中心とした揉み合いとなった。しかし、その後は米国の大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が優勢になると、米長期金利が上昇して為替がドル高・ユーロ安基調に進みNY金は売られる展開となり、米国取引時間帯に2660.7ドルまで急落した。トランプ前大統領は、輸入品への関税引き上げや減税・規制緩和を公約しており、インフレ懸念が再燃して米長期金利は上昇している。安値をつけてからのNY金は、7日の米FOMC(連邦公開市場委員会)の政策金利の発表とパウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見を控えた持ち高調整の動きによって2687ドル台まで戻したが、引けにかけては2668ドル前後まで売り直された。
NY白金も為替のドル高・ユーロ安基調を背景に急反落した。NY白金の1月限は、米大統領選の影響で為替がドル高・ユーロ安基調に進むと、米国取引時間帯に971.8ドルまで崩れた。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調が一巡するとNY白金は999ドル台まで下げ幅を縮小した。ただ、引けにかけては994ドル前後まで売り直された。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
6日のWTI原油は、反落。WTI原油の期近12月限は前日比0.30ドル安の71.69ドル、北海ブレント原油の期近1月限は、同0.61ドル安の74.92ドル。RBOBガソリンの12月限は、同0.92セント安の203.54セント、NYヒーティングオイルの期近12月限は、同3.42セント安の227.00セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する動きの中、為替のドル高基調が圧迫要因となり反落した。WTI原油の12月限は、序盤に為替のドル高基調による割高感が圧迫要因となり69.74ドルまで急反落した。米国の大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が優勢になると、為替がドル高・ユーロ安方向に進んだ。しかし、安値をつけてからのWTI原油は、NY株価の大幅上昇に反応して72.63ドルまで急反発した。ただ、その後は為替のドル高基調と米国の原油在庫の増加によってWTI原油は上値を抑えられ、引けにかけて71.90ドル前後まで売り直された。この日発表されたEIA(米枝エネルギー情報局)による週間在庫統計は、原油在庫が前週比210万バレル増となり市場予想の110万バレル増を上回った。また、ガソリン在庫と中間留分在庫も積み増しとなった。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
6日のシカゴコーンは、4営業日連続で上昇。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比7.75セント高の426.25セント。
昨日のシカゴコーンは、好調な輸出需要とNY株価の大幅上昇に引っ張られ続伸した。シカゴコーンの12月限は、序盤に為替のドル高基調によって414.25セントまで下落した。しかし、その後は米大統領選で共和党のトランプ前大統領が勝利したことを受けて米株価が大幅上昇に反応して、シカゴコーンも買われると426.75セントまで続伸した。上昇局面では、米国産トウモロコシの輸出需要も支援材料となっていた。
シカゴコーン期近12月限日足
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