(NY貴金属)
4日のNY金は、3営業日連続の下落。NY金の期近12月限は、前週末比3.0ドル安の2746.2ドル、NY白金の期近1月限は、同12.4ドル安の990.5ドル、NY銀の期近12月限は、同7.2セント安の3260.9セント。
週明けのNY金は、今週の米国大統領選や米FOMC(連邦公開市場委員会)を控えた様子見ムードの中、続落した。NY金の12月限は、序盤に安全資産の買いによって2757.5ドルまで上昇した。米大統領選で共和党のトランプ前大統領と民主党のハリス副大統領の支持率が拮抗している。このため、米国の政治や経済の先行きが不透明な状況が金の支援材料となった。しかし、その後は、6~7日に開催される米FOMCを控え、利益確定の売りや持ち高調整の動きによってNY金は2741ドル台まで下落した。ただ、引けにかけては、下げ幅を縮小して2740ドル台後半の水準まで下値を切り上げた。
NY白金は、NYパラジウムの軟調地合いをきっかけに反落した。NY白金の1月限は、序盤に1009.5ドルまで上昇した。しかし、その後のNY白金はNYパラジウムの値崩れに反応すると、米国取引時間帯に986.5ドルまで下落した。下落局面では、為替のドル高・ユーロ安基調もNY白金の圧迫要因となった。ただ、安値をつけてからは下げ一服となり、引けにかけて990ドル台まで下げ幅を縮小した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
4日のWTI原油は、4営業日連続で上昇。WTI原油の期近12月限は前週末比1.98ドル高の71.47ドル、北海ブレント原油の期近1月限は、同1.98ドル高の75.08ドル。RBOBガソリンの12月限は、同5.27セント高の201.92セント、NYヒーティングオイルの期近12月限は、同4.99セント高の228.41セント。
週明けのWTI原油は、需給の引き締まり観測によって続伸した。WTI原油の12月限は、序盤から買いが先行すると71.81ドルまで上昇した。3日にOPECプラスは、自主減産の縮小を12月末まで1カ月延長することを発表した。サウジアラビアを含む8カ国は、日量220万バレルの自主減産を12月から日量18万バレルの自主減産を縮小する予定となっていた。この自主減産幅の縮小延期によって、市場では需給の引き締まりが警戒された。しかし、高値をつけてからのWTI原油は、米大統領選や中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会などを控えた持ち高調整の動きによって70.60ドル台まで下落した。ただ、WTI原油の下振れは一時的な動きとなり、引けにかけては71.80ドル前後の水準まで買い直された。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
4日のシカゴコーンは、続伸。シカゴコーンの中心限月12月限は前週末比2.00セント高の416.50セント。
週明けのシカゴコーンは、好調な米国産トウモロコシの輸出需要を背景に続伸した。シカゴコーンの12月限は、序盤から買いが先行して米国取引時間帯に420.00セントまで上昇した。週明けに米農務省は、民間業者によるメキシコ向け15万トンと仕向け地不明12万トンの輸出を確認した。先週末から米国産トウモロコシの好調な輸出需要が継続している。しかし、高値をつけてからのシカゴコーンは、米大統領選を控えた持ち高調整や為替のドル高基調によって、引けにかけて416セント台まで上値を切り下げた。
シカゴコーン期近12月限日足
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