(NY貴金属)
31日のNY金は、急落。NY金の期近12月限は、前日比51.5ドル安の2749.3ドル、NY白金の期近1月限は、同22.1ドル安の999.6ドル、NY銀の期近12月限は、同127.9セント安の3279.6セント。
昨日のNY金は、月末要因による持ち高調整と利益確定の売りによって急落した。NY金の12月限は、序盤に2800ドル前後で推移した。しかし、米国取引時間帯に入るとNY金は上値を切り下げ、その後は月末要因による持ち高調整と利益確定の売りによって2741.8ドルまで急落した。注目された米国の9月個人消費支出(PCE)物価指数は、前年比2.1%上昇と前回の2.2%上昇から低下して、伸び率は3年7カ月ぶりの低水準となった。このインフレ圧力の鈍化傾向が示された米PCE物価指数の発表を受けて、一時的な米長期金利の上昇もNY金の圧迫要因となった。ただ、安値をつけてからのNY金は下げ一服の展開となり、引けにかけて2754ドル前後まで下げ幅を縮小した。
NY白金は、大幅続落して1000ドル割れとなった。NY白金の1月限は、序盤から月末要因による持ち高調整の動きによって売りが先行した。その後、NY金やNYパラジウムの値崩れをきっかけにNY白金は利益確定の売りが台頭すると、米国取引時間帯に993.0ドルまで大幅続落した。しかし、安値をつけてからのNY白金は、為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって1000ドル前後の水準まで戻した。
NY金12月限日足
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NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
31日のWTI原油は、続伸。WTI原油の期近12月限は前日比0.65ドル高の69.26ドル、北海ブレント原油の期近12月限は、同1.43ドル高の72.55ドル。RBOBガソリンの11月限は、同0.78セント高の200.35セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同3.19セント高の221.95セント。
昨日のWTI原油は、再び中東情勢の悪化懸念によって続伸した。WTI原油の12月限は、序盤に為替のドル高基調による割高感によって68.30ドルまで下落した。しかし、その後は為替のドル安方向への戻りと中東情勢の悪化懸念によるエネルギー供給不安が再燃すると、WTI原油は70.81ドルまで続伸した。この日、米ネットメディア「アクシオス」は、イランがイラク領からイスラエルを攻撃する方向で準備を進めていると、イスラエルの情報局が示唆したことを報じている。イランの攻撃は、米大統領選が行われる11月5日より前に実行される可能性が高いとされる。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
31日のシカゴコーンは、続落。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比0.75セント安の410.75セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する動きの中、続落した。シカゴコーンの12月限は、序盤に409.25セントまで続落した。米国産トウモロコシの収穫が進む中、米コーンベルトの最近の降雨によって収穫作業が中断され、この間に農家は抱えていた収穫済みのトウモロコシを売却してことがシカゴコーンの圧迫要因となった。しかし、その後は米国産トウモロコシの堅調な輸出需要を背景に、シカゴコーンは412.75セントまで上昇した。この日発表された米トウモロコシの週間輸出成約高は、2024年度純成約高が234万1700トンとなり、予想レンジの180万~350万トンの中間付近となった。ただ、シカゴコーンの上昇は一時的な動きとなり、引けにかけては411セント前後まで売り直された。
シカゴコーン期近12月限日足
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