(貴金属市場)
31日の金標準は、4営業日ぶりに下落。金標準の中心限月10月限は前日比46円安の1万3734円。
夜間立会の金標準10月限は、序盤にNY金の上昇と為替の円安基調を背景に1万3794円まで続伸した。しかし、その後はNY金の下振れによって金標準は1万3683円まで崩れた。ただ、金標準の下振れは一時的な動きとなり、引けにかけてNY金が最高値を更新する動きになると、金標準は1万3789円まで買い直された。NY金の12月限は、為替のドル高・ユーロ安方向の動きが圧迫要因となり2782.4ドルまで下落した後、安全資産の買いと為替のドル安・ユーロ高基調への戻りによって2801.8ドルまで最高値を更新した。
日中立会は、為替が円安方向の動きが支援材料となり、金標準は1万3819円まで史上最高値を更新した。しかし、最高値を更新してからの金標準は、NY金の下落と為替の円高基調によって1万3718円まで下落した。ただ、引けにかけては1万3730円台まで下げ幅を縮小した。
日中のNY金は、2793.2ドルまで上値を切り下げている。2800ドルの大台まで上昇してからNY金の上値は重くなっている。今晩は、米国の個人消費支出(PCE)物価指数の発表が予定されている。米PCE物価指数は、米FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策に影響を与える経済指標として注目されており、今晩のNY金は米PCE物価指数の結果次第となっている。金標準も日中に最高値を更新してから上値を切り下げており、夜間立会はNY金と同様に米PCE物価指数の結果によって波乱の展開が警戒される。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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