(NY貴金属)
30日のNY金は、続伸して再び最高値を更新。NY金の期近12月限は、前日比19.7ドル高の2800.8ドル、NY白金の期近1月限は、同37.6ドル安の1021.7ドル、NY銀の期近12月限は、同36.6セント安の3407.5セント。
昨日のNY金は、引き続き安全資産として買われると最高値を更新した。NY金の12月限は、序盤から安全資産としての買いによって2801.7ドルまで続伸した。上昇局面では、米国の長期金利の低下もNY金の支援材料となった。米大統領選の投開票まで1週間を切る中、共和党候補トランプ前大統領と民主党候補ハリス副大統領の支持率は拮抗していることから、先行き不透明な状況を警戒したリスク回避の動きによって安全資産の金に買いが入った。しかし、高値をつけてからのNY金は、2800ドルまで上昇したことによる達成感と為替のドル高・ユーロ安方向の動きから2782.4ドルまで上値を切り下げた。ただ、NY金の下振れは一時的な動きとなり、その後は為替がドル安ユーロ高基調に進むとNY金は出直りの動きによって2801.8ドルまで史上最高値を更新した。
一方、NY白金は利益確定の売りによって急落した。NY白金の1月限は、序盤に1064.6ドルまで直近の高値を更新した。しかし、その後はNYパラジウムの下落をきっかけにNY白金は利益確定の売りが台頭すると、米国取引時間帯に1018.9ドルまで急落した。先週、米政府がG7(先進7か国)に、ロシア産パラジウムとチタンに対する制裁措置の検討を要請した。これをきっかけにパラジウムの供給不安が広がり、NYパラジウムが連日上昇してNY白金もこの動きに反応していた。ただ、この日はNYパラジウムが前日比74.2ドル安の1154.1ドルまで急落したことが、NY白金の圧迫要因となった。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
30日のWTI原油は、急反発。WTI原油の期近12月限は前日比1.40ドル高の68.61ドル、北海ブレント原油の期近12月限は、同1.43ドル高の72.55ドル。RBOBガソリンの11月限は、同4.39セント高の199.57セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同5.39セント高の218.76セント。
昨日のWTI原油は、需給の引き締まり観測によって急反発した。WTI原油の12月限は、序盤から買いが先行して68ドル台まで取引水準を上げた。その後、米国の週間在庫統計の結果を受けて需給の引き締まり観測が台頭すると、WTI原油は69ドル台まで上昇した。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)による週間在庫統計で、原油在庫が前週比50万バレル減となり、市場予想の220万バレル増に反して在庫が減少した。また、ガソリン在庫も同270万バレル減となり、市場予想の50万バレル増に対し大幅な在庫の取り崩しとなった。ただ、その後のWTI原油は上げ一服の展開から68.20ドル台まで上値を切り下げた。しかし、WTI原油の下振れは限定的となり、引けにかけては為替のドル安基調による割安感やOPECプラスによる減産幅縮小の延期観測によってWTI原油は69.17ドルまで急伸した。ロイター通信によると、OPECプラスは12月から予定されている自主減産幅の段階的な縮小を1か月またはそれ以上に延期する可能性があると報じている。この報道によって、需給の引き締まり観測が強まった。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
30日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比2.25セント安の411.50セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する動きの中、反落した。シカゴコーンの12月限は、序盤から413セントを挟んだレンジの動きとなった。好調な米国産トウモロコシの輸出需要に対し、米コーンベルトの順調な収穫進展と豊作観測によって売り買いが交錯する展開となった。その後、米国取引時間帯に414.25セントまで上値を切り上げたが、引けにかけては411.00セントまで反落した。
シカゴコーン期近12月限日足
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