(NY貴金属)
29日のNY金は、大幅続伸して最高値を更新。NY金の期近12月限は、前日比25.20ドル高の2781.1ドル、NY白金の期近1月限は、同12.5ドル高の1059.3ドル、NY銀の期近12月限は、同44.0セント高の3444.1セント。
昨日のNY金は、安全資産としての買いによって大幅続伸して史上最高値を再び更新した。NY金の12月限は、序盤から買いが先行するとそのまま一本調子に上昇して、米国取引時間帯に2787.7ドルまで急伸した。中東やウクライナ情勢による地政学的リスクと米国の大統領選の先行き不透明な状況を警戒したリスク回避によって、この日も安全資産として金は買われた。また、インドでは10月3日から11月3日まで開催される「ダンテラス」・「ディワリ」などのヒンズー教の祝祭される。この祝祭による宝飾品需要もNY金の支援材料となっている。
NY白金は、NY金とNYパラジウムの強調地合いに反応して直近の高値を更新した。NY白金の1月限は、序盤に1042.5ドルまで下落した。しかし、その後はNY金とNYパラジウムの強調地合いに引っ張られると、NY白金は7月5日の高値1060.0ドルを上抜けして1063.4ドルまで直近の高値を更新した。ただ、高値をつけてからのNY白金は、為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって1057ドル台まで上値を切り下げたが、引けにかけては1060ドル前後の水準まで買い直された。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
29日のWTI原油は、小幅続落。WTI原油の期近12月限は前日比0.17ドル安の67.21ドル、北海ブレント原油の期近12月限は、同0.30ドル安の71.12ドル。RBOBガソリンの11月限は、同1.46セント安の195.18セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同0.51セント高の213.37セント。
昨日のWTI原油は、引き続き中東の供給懸念の後退観測によって小幅続落した。WTI原油の12月限は、週明けの暴落に対する反動や安値拾いの買いによってで68.52ドルまで上昇した。しかし、その後は中東情勢の悪化に伴うエネルギーの供給懸念が後退すると、WTI原油は米国取引時間帯に66.72ドルまで崩れて直近の安値を更新した。イスラエルとイスラム組織ハマスとの停戦交渉で、ガザ地区での戦闘について4週間停止する案をイスラエル・米国・カタールの代表者が協議したと報じられている。交渉仲介国のカタールとエジプトは、近くハマス側とこの案を議論する見通しとなっている。また、イスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘について、イスラエルのネタニヤフ首相は複数の閣僚や軍・諜報機関のトップらと外交的な解決策について協議するとX(旧ツイッター)に投稿した。この一連の報道によって、中東情勢の悪化に伴う供給懸念が後退した。ただ、安値をつけてからのWTI原油は、再び安値拾いの買いによって、引けにかけて67.50ドル台まで上昇した。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
29日のシカゴコーンは、3営業日ぶりに反発。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比3.00セント高の413.75セント。
昨日のシカゴコーンは、原油価格の下げ一服とシカゴ小麦の上昇によって反発した。シカゴコーンの12月限は、原油相場の戻り基調に反応して序盤から買いが先行した。その後、シカゴ小麦の強調地合いによって、シカゴコーンは上昇基調を強めると414.75セントまで反発した。シカゴ小麦は、低い作況指数を背景に上昇した。米農務省によると米国産冬小麦の作況指の「優」と「良」の合計が、38%と前年同期比47%を大幅に下回り、1986年以降で2番目に低い水準となっている。
シカゴコーン期近12月限日足
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