(NY貴金属)
24日のNY金は、反発。NY金の期近12月限は、前日比19.5ドル高の2748.9ドル、NY白金の期近1月限は、同3.90ドル高の1033.6ドル、NY銀の期近12月限は、同4.4セント安の3379.5セント。
昨日のNY金は、引き続き安全資産としての買いによって反発した。NY金の12月限は、序盤から買いが先行して、米国取引時間帯に2756.3ドルまで上昇した。中東情勢の悪化を警戒した地政学的リスクと米国の大統領選の先行き不透明な状況によるリスク回避の動きによって、この日も安全資産としてNY金は買われた。しかし、その後は米国の長期金利の上昇によって、NY金は2735ドル台まで下落した。しかし、NY金の下振れは一時的な動きとなり、上昇していた米長期金利が低下して為替がドル安・ユーロ高方向に進むと、NY金は2750ドル前後の水準まで買い直された。
NY白金も上昇した。NY白金の1月限は、序盤にNYパラジウムの急騰に反応して1053.4ドルまで直近高値を更新した。米政府がG7(先進7か国)に、ロシア産パラジウムとチタンなどの輸出に対して制裁措置を検討するよう呼びかけた。ロシアは世界のパラジウム生産の約4割を占めており、この制裁措置によってパラジウムの供給不安が警戒された。しかし、直近の高値を更新してからのNY白金は、NYパラジウムの上げ一服の動きをきっかけに上値を切り下げる展開になると、米国取引時間帯に1029ドル台まで崩れた。ただ、その後は為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって、NY白金は引けにかけて1037ドル前後まで買い直された。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
24日のWTI原油は、続落。WTI原油の期近12月限は前日比0.58ドル安の70.19ドル、北海ブレント原油の期近12月限は、同0.58ドル安の74.38ドル。RBOBガソリンの11月限は、同1.37セント安の202.77セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同1.93セント安の220.23セント。
昨日のWTI原油は、売り買いが交錯する中、リスク投資を回避する動きによって続落した。WTI原油の12月限は、序盤に中東情勢の悪化を警戒した動きから72.34ドルまで上昇した。24日にイスラエル軍は、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへに対して160カ所以上の標的を空爆した。9月23日以降、大規模空爆を続けており、犠牲者は1500人以上と報じられている。また、同軍はヒズボラやイスラム組織ハマスとの戦闘について「数カ月間は(戦う)用意ができている」と述べ、中東情勢の悪化懸念は継続するとされている。しかし、高値をつけてからのWTI原油は、米国の大統領選の先行き不透明な状況を背景にリスク投資を避ける動きが台頭すると、米国取引時間帯にWTI原油は69.77ドルまで崩れた。ただ、安値をつけてからのWTI原油は、下げ一服の展開と為替のドル安方向の動きによって、引けにかけて70.50ドル前後まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近12月限日足
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(CBOTコーン)
24日のシカゴコーンは、4営業日連続の上昇。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比2.50セント高の421.50セント。
昨日のシカゴコーンは売り買い交錯する中、続伸した。シカゴコーンの12月限は、引き続き好調な米国産トウモロコシの輸出需要を背景に424.00セントまで上昇して直近の高値を更新した。この日も米農務省は、仕向け地不明で米国産トウモロコシ16万5000トンと日本向けに22万7600トンの輸出を確認した。また、10月11日~17日までの期間の週間輸出成約高は、2024年の純成約高が360万2600トンとなり、予想レンジの220万~330万トンの上限を上回った。しかし、高値をつけてからのシカゴコーンは、米国の豊作観測を背景によって419セント台まで上値を切り下げた。ただ、シカゴコーンの下振れは限定的となり、その後は売り買い交錯する動きとなり、引けにかけて420セント台から423セント台のレンジで推移した。
シカゴコーン期近12月限日足
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