(NY貴金属)
17日のNY金は、最高値を更新。NY金の期近12月限は、前日比16.2ドル高の2707.5ドル、NY白金の期近1月限は、同6.0ドル高の1002.6ドル、NY銀の期近12月限は、同20.0セント安の3177.4セント。
昨日のNY金は、安全資産としての買いによって3営業日連続で上昇した。NY金の12月限は、序盤から買いが先行して2704ドル台まで続伸した。しかし、その後は米国の大幅利下げ観測が後退すると、NY金は2688.2ドルまで下落した。この日発表された9月の米小売売上高が、前月比0.4%増と前月の0.1%増や市場予想の0.3%増を上回った。また、新規失業保険申請件数は、24万1000件と前週の26万件から1万9000件減少して、3週間ぶりに改善された。この米経済指標の発表を受けて、同国の大幅利下げ観測が後退すると米長期金利が上昇してNY金は売られた。ただ、NY金の下振れは一時的な動きとなり、引き続き中東情勢の悪化による安全資産の買いが支援材料となり、NY金はその後2712.7ドルまで史上最高値を更新した。イスラエルのカッツ外相は、パレスチナのイスラム組織ハマスの最高指導者シンワル氏の殺害を公表した。これによりハマスの弱体化は必至となっているが、イスラエルはハマスに拘束されている人質を奪還するまで戦闘を続ける考えを示した。最高値を更新してからのNY金は、上げ一服の展開から2708ドル前後の水準まで上値を切り下げた。
一方、NY白金は清算値ベースで続伸したが、その後は上値を切り下げた。NY白金の1月限は、序盤にNY金の上昇に反応して1022.9ドルまで直近の上値水準を切り上げた。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調を背景に1000.1ドルまで崩れた。この日は発表された米国の9月小売売上高と新規失業保険申請件数の結果を受けて、同国の大幅利下げ観測が後退すると、為替はドル高・ユーロ安方向に進んだ。ただ、安値をつけてからのNY白金は下げ一服の展開となり、引けにかけては1005ドル前後の水準まで戻した。
NY金12月限日足
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NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
17日のWTI原油は、5営業日ぶりに反発。WTI原油の期近11月限は前日比0.28ドル高の70.67ドル、北海ブレント原油の期近12月限は、同0.23ドル高の74.45ドル。RBOBガソリンの11月限は、同0.65セント高の204.68セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同1.98セント高の219.45セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する動きの中、5営業日ぶりに反発した。WTI原油の11月限は、連日の下落に対する安値拾いの買いと持ち高調整の動きによって序盤に71.11ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからのWTI原油は、為替のドル高基調による割高感や需給の緩み観測によって70.10ドル前後まで売り直された。ただ、WTI原油の下振れは一時的な動きとなり、その後は米国の原油在庫の減少によって70.99ドルまで再び反発した。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)による週間在庫統計で、原油在庫は前週比220万バレル減と市場予想の180万バレル増に反して在庫の取り崩しとなった。また、ガソリン在庫と中間留分在庫も市場予想より在庫は減少した。その後のWTI原油は、売り買いが交錯する展開となり、引けにかけては70.80ドル前後で推移した。
WTI原油期近11月限日足
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(CBOTコーン)
17日のシカゴコーンは、続伸。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比2.00セント高の406.75セント。
昨日シカゴコーンは、引き続き米国の輸出需要を背景に続伸した。シカゴコーンの12月限は、序盤に為替のドル高基調による割高感によって売りが先行すると、米国取引時間帯に399.00セントまで急落した。しかし、その後は米国産トウモロコシの輸出需要が引き続き支援材料となり、シカゴコーンは407.50セントまで続伸した。この日、米農務省はメキシコ向けに2024~25年度渡しの米国産トウモロコシ19万7180トンの輸出を公表した。また、民間輸出業者による仕向け先不明での10万1000トンの輸出も確認された。前日はメキシコ向けに米国産トウモロコシ162万3060トンを売却している。
シカゴコーン期近12月限日足
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