(NY貴金属)
11日のNY金は、大幅続伸。NY金の期近12月限は、前日比37.0ドル高の2676.3ドル、NY白金の期近1月限は、同18.2ドル高の994.4ドル、NY銀の期近12月限は、同51.5セント高の3175.5セント。
週末のNY金は、中東情勢の悪化懸念と米国の追加利下げ観測の高まりによって大幅続伸した。NY金の12月限は、前日からの上昇基調を継続して、序盤から買いが先行すると2660ドル台まで続伸した。10日に発表された9月の米消費者物価指数(CPI)と新規失業保険申請件数の結果を受けて、米追加利下げ観測の高まりが支援材料となりNY金は買われた。その後は、中東情勢の悪化懸念による安全資産の買いと為替のドル安・ユーロ高方向の動きを背景に、NY金は2679.0ドルまで大幅続伸した。イスラエル軍は10日にレバノンの首都ベイルートの中心部に空爆して、22人が死亡し117人が負傷した。この空爆の標的となったイスラム教シーア派組織ヒズボラ幹部のワフィク・サファ氏が重傷を負ったと報じられた。一方、11日にはイスラエル北部にレバノン側から対戦車ミサイルが撃ち込まれ、タイ人労働者1人が死亡したと報道された。また、米国取引時間帯に発表された米国の生産者物価指数(PPI)の結果によって、為替がドル安・ユーロ高方向に進んだ。
NY白金も、NY金の強調地合いと為替のドル安・ユーロ高基調を背景に大幅続伸した。NY白金の1月限は、序盤から買いが先行すると、そのまま一本調子に上値を切り上げると996.7ドルまで上昇した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
11日のWTI原油は、反落。WTI原油の期近11月限は、前日比0.29ドル安の75.56ドル、北海ブレント原油の期近12月限は、同0.36ドル安の79.04ドル。RBOBガソリンの11月限は、同0.07セント高の215.16セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同0.70セント安の234.39セント。
週末のWTI原油は、利益確定の売りによって反落した。WTI原油の11月限は、前日に76.20ドル台まで急伸したことに対する反動で序盤から売りが先行した。その後は、米国の3連休を控えた利益確定の売りが台頭すると74.53ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからのWTI原油は、中東情勢の悪化による供給混乱を警戒した動きによって76.04ドルまで反発した。イスラエル軍は10日にレバノンの首都ベイルートの中心部に空爆して、22人が死亡し117人が負傷した。一方、11日にはイスラエル北部にレバノン側から対戦車ミサイルが撃ち込まれ、タイ人労働者1人が死亡した。このイスラエルとヒズボラの対立の激化による、中東情勢の悪化懸念が、引き続きWTI原油の支援材料となった。ただ。高値をつけてからは、売り買い交錯する動きとなり、引けにかけてて75.50ドル前後まで反落した。
WTI原油期近11月限日足
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(CBOTコーン)
11日のシカゴコーンは、続落。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比2.75セント安の415.75セント。
週末のシカゴコーンは、米国の豊作観測が圧迫要因となり続落した。シカゴコーンの12月限は、米国農務省の需給報告の発表後に422.75セントまで上昇したが、その後は下落基調になると415.25セントまで崩れた。10月の需給報告は、米国産トウモロコシの生産高予想が152億0300万ブッシェルとなり、9月の151億8600万ブッシェルから上方修正された。また、単収見通しは1エーカー当たり183.8ブッシェルと、9月の183.6ブッシェルを上回った。この生産高と単収見通しの上方修正を受けて、米国産トウモロコシの豊作観測がシカゴコーンの続落要因となった。
シカゴコーン期近12月限日足
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