(NY貴金属)
7日のNY金は、続落。NY金の期近12月限は、前週末比1.8ドル安の2666.0ドル、NY白金の期近1月限は、同3.9ドル安の1001.7ドル、NY銀の期近12月限は、同39.0セント安の3200.4セント。
週明けのNY金は、米国の大幅な利下げ後退観測によって続落した。NY金の12月限は、序盤に中東情勢の悪化懸念による安全資産としての買いによって2679.2ドルまで上昇した。しかし、その後は米長期金利の上昇によってNY金は2657.3ドルまで崩れた。先週末に発表された米雇用統計の結果を受けて、市場では米大幅利下げ観測が後退していることで、米長期金利は上昇した。ただ、安値をつけてからのNY金は、中東情勢の悪化が相場の下支えとなり、引けにかけては2660ドル台を中心とした揉み合う展開となった。
NY白金は、3営業日連続の下落となった。NY白金の1月限は、先週末からの為替のドル高・ユーロ安基調が引き続き圧迫要因となり、序盤から売りが先行した。その後はNY金の下落によってNY白金の売り圧力が強まると980.9ドルまで崩れた。しかし、安値をつけてからのNY白金は為替のドル高・ユーロ安基調が一服して、引けにかけて985ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
7日のWTI原油は、大幅続伸。WTI原油の期近11月限は、前週末比2.76ドル高の77.14ドル、北海ブレント原油の期近12月限は、同2.88ドル高の80.93ドル。RBOBガソリンの11月限は、同5.80セント高の215.38セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同8.35セント高の239.62セント。
週明けのWTI原油は、引き続き中東情勢の悪化懸念が支援材料となり大幅続伸した。WTI原油の11月限は、序盤から買いが先行して76.50ドル台まで続伸した。イスラエル軍はレバノンに侵攻して、イスラム教シーア派組織ヒズボラへの攻撃を強化している。一方、ヒズボラもイスラエル第3の都市となるハイファにロケット弾を撃ち込むなど抗戦している。このイスラエルとヒズボラの戦闘の激化や、ヒズボラの後ろ盾なっているイランとの対立による中東地域での紛争の拡大が警戒されている。その後のWTI原油は、75.10ドル前後の水準まで下落する動きを見せたが、下振れは一時的な動きとなり、再び上昇基調に戻ると引けにかけて77.40ドルまで急伸した。
WTI原油期近11月限日足
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(CBOTコーン)
7日のシカゴコーンは、反発。シカゴコーンの中心限月12月限は前週末比1.25セント高の426.00セント。
週明けのシカゴコーンは、原油価格の上昇と小麦の高騰が支援材料となって反発した。シカゴコーンの12月限は序盤から買いが先行して、427.00セントまで反発した。原油価格の上昇によって、米国でのエタノール需要の拡大が期待されている。米国では、エタノールの原料としてトウモロコシを使用していることから、米国産トウモロコシの需要増が見込まれている。また、上昇局面ではシカゴ小麦の高騰も支援材料となった。現在、ロシア・ウクライナ・米国では乾燥した天候による干ばつなどの天候リスクが警戒されている。
シカゴコーン期近12月限日足
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