(NY貴金属)
4日のNY金は、反落。NY金の期近12月限は、前日比11.4ドル安の2667.8ドル、NY白金の期近1月限は、同3.9ドル安の1001.7ドル、NY銀の期近12月限は、同7.0セント安の3239.4セント。
週末のNY金は、米国の雇用統計の発表後から反落した。NY金の12月限は、序盤に2687ドル台まで上昇した。しかし、その後は米雇用統計の発表後に米長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調を背景に、NY金は2659.8ドルまで反落した。この日発表された9月の米雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月比25万4000人増となり、前回の15万人増(改定値)や市場予想の14万人増を大きく上回った。この強気な内容となった米雇用統計の発表を受けて、次回の米FOMC(米連邦公開市場委員会)での大幅利下げ観測が後退すると、米長期金利が上昇して為替がドル高・ユーロ安方向に進んだ。ただ、NY金の2659ドル台までの下振れは一時的な動きとなり、安値をつけてからのNY金は中東情勢の悪化を警戒した安全資産としての買いによって2690.6ドルまで反発した。その後は、売り買い交錯する動きの中、引けにかけて2673ドル台まで売り直された。
NY白金も、NY金と同様に売り買いが交錯する中、続落した。NY白金の1月限は、序盤に1018.9ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからのNY白金は、NY金と同様に米雇用統計を受けて1001.2ドルまで下落したが、その後は再び1018.9ドルまで買い直された。ただ、NY白金の1018ドル台までの上昇は一時的な動きとなり、引けにかけては為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり、NY白金は1000ドル前後の水準まで売られた。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
4日のWTI原油は、4営業日連続の上昇。WTI原油の期近11月限は、前日比0.67ドル高の74.38ドル、北海ブレント原油の期近12月限は、同0.43ドル高の78.05ドル。RBOBガソリンの11月限は、同0.32セント高の209.58セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同1.80セント高の231.27セント。
週末のWTI原油は、引き続き中東情勢の悪化を警戒した動きによって続伸した。WTI原油の12月限は、イランとイスラエルの対立の激化懸念によるエネルギーの供給混乱が警戒され、序盤から買いが先行すると75.57ドルまで直近の高値を再び更新した。イスラエルは先日のイランのミサイル攻撃の報復措置として、イランの要人や主要施設を狙う意向を示唆した。このイスラエルの報復措置に関して、バイデン米大統領はイランの収入源の柱となっている石油関連施設を対象とする計画について、イスラエル側と協議していると認めた。市場では、両国の対立の激化による供給混乱が警戒されている。しかし、高値をつけてからのWTI原油は、為替のドル高基調によって上値を抑えられると、引けにかけて74.50ドル前後まで上値を切り下げた。
WTI原油期近11月限日足
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(CBOTコーン)
4日のシカゴコーンは、続落。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比3.50セント安の424.75セント。
週末のシカゴコーンは、為替のドル高基調を背景に続落した。シカゴコーンの12月限は、序盤に原油価格の上昇によって427.50セントとなった。しかし、その後は為替のドル高基調による割高感がシカゴコーンの圧迫要因になると423.00セントまで続落した。ただ、引けにかけては、下げ一服の展開から425セント台まで下げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近12月限日足
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