(NY貴金属)
3日のNY金は、反発。NY金の期近12月限は、前日比9.5ドル高の2679.2ドル、NY白金の期近1月限は、同11.2ドル安の1005.6ドル、NY銀の期近12月限は、同54.4セント高の3246.4セント。
昨日のNY金は、安全資産の買いと米国の雇用統計を控えた持ち高調整の動きによって反発した。NY金の12月限は、序盤に中東情勢の悪化を警戒した安全資産の買いによって2683.4ドルまで反発した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調の動きを背景にNY金は上値を抑えられた。そして、米国取引時間帯に入ると米長期金利の上昇によって、NY金は2657.8ドルまで下落した。この日発表された9月の米ISM非製造業購買担当者景況指数(PMI)が54.9となり、市場予想の51.7を上回った。この強気な結果となったISM非製造業PMIの発表をきっかけに、市場では想定より米国の利下げペースが緩やかに進行するとの思惑が台頭して、米長期金利が上昇してNY金の圧迫要因となった。ただ、NY金の下振れは一時的な動きとなり、4日に発表される9月の米雇用統計を控えた持ち高調整による買いと引き続き中東情勢の悪化を警戒した安全資産の買いによって、NY金は2682ドルまで買い直された。その後のNY金は、上げ一服の展開から引けにかけて2675ドル台まで上値を切り下げた。
一方、NY白金は為替のドル高・ユーロ安基調を背景に3営業日ぶりに反落した。NY白金の1月限は、序盤に1022.0ドルまで上昇した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調を背景にNY白金は上値を切り下げると、米国取引時間帯に990.1ドルまで崩れた。しかし、安値をつけてからのNY白金は、NY金の上昇に反応して、引けにかけて1005ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金1月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
3日のWTI原油は、大幅続伸。WTI原油の期近11月限は、前日比3.61ドル高の73.71ドル、北海ブレント原油の期近12月限は、同3.72ドル高の77.62ドル。RBOBガソリンの11月限は、同10.67セント高の209.26セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同11.26セント高の229.47セント。
昨日のWTI原油は、引き続き中東情勢の悪化による供給不安が支援材料となり74ドル台まで大幅続伸した。WTI原油の11月限は、中東情勢の悪化懸念によって序盤から買いが先行して71ドル台まで取引水準を上げた。その後、米国取引時間帯入るとWTI原油の上昇基調が一段と強まり、74.09ドルまで大幅続伸した。この日イスラエル軍は、レバノン南部の行政庁舎や首都ベイルート中心部にあるイスラム教シーア派組織ヒズボラの関連施設を空爆した。また、先日のイランのミサイル攻撃に対するイスラエルの報復措置として、イランの石油施設への攻撃を仕掛ける可能性が警戒されている。この中東地域での治安の悪化によるエネルギーの供給不安が高まっている。
WTI原油期近11月限日足
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(CBOTコーン)
3日のシカゴコーンは、5営業日ぶりに反落。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比4.25セント安の428.25セント。
昨日のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの収穫の進展と持ち高調整の動きによって反落した。シカゴコーンの12月限は、序盤から売りが先行した。米コーンベルトで乾燥した天候によってトウモロコシの収穫作業が急速に進展しており、収穫期に伴う売り圧力が強まった。その後もシカゴコーンの軟調地合いは続き、米国取引時間帯に入ると、連日の上昇に対する利益確定の売りや持ち高調整によって427.50セントまで崩れた。
シカゴコーン期近12月限日足
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