(貴金属市場)
2日の金標準は急反落。金標準の中心限月8月限は前日比37円安の1万2277円。
夜間立会の金標準8月限は、序盤にNY金の上昇によって1万2374円まで続伸した後、為替の円高基調によって1万2269円まで下落するなど乱高下した。しかし、金標準の下振れは限定的となり、その後は1万2300円台まで戻した。NY金の12月限は、中東情勢の悪化を背景に2694.7ドルまで上昇した。一方、米ドル/円は、中東情勢の悪化を警戒したリスク回避の動きによって米ドル売り・円買いに進んだ。
日中立会は、為替の円安方向の戻りによって、金標準は1万2357円まで買い直された。しかし、その後はNY金の軟調地合いと為替の円高基調への戻りが圧迫要因となり、1万2247円まで急反落した。ただ、引けにかけては1万2270円台まで下げ幅を縮小した。
日中のNY金は、2665.5ドルまで上値を切り下げている。前日の高値から20ドル以上の下落となっているが、まだイスラエルとイランの対立の激化が警戒されており、NY金の下振れは限定的な動きになるとみたい。金標準も日中に1万2250円前後まで下落する動きとなったが、中東情勢の悪化懸念が引き続き金の支援材料になるとみて、下押し局面では買われる動きが予想される。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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