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【海外商品市況】中東情勢の悪化によって、NY金・WTI原油は急反発

2024.10.02

(NY貴金属)
1日のNY金は、急反発。NY金の期近12月限は、前日比30.9ドル高の2690.3ドル、NY白金の期近1月限は、同9.9ドル高の1001.0ドル、NY銀の期近12月限は、同28.4セント高の3174.2セント。
昨日のNY金は、中東情勢の悪化によって2690ドル台まで急反発した。NY金の12月限は、序盤から買いが先行すると、その後は中東情勢の悪化による安全資産としての買いが膨らみ2694.7ドルまで上昇した。この日、イランがイスラエルに100発以上のミサイルを発射した。イランは、イスラム教シーア派組織ヒズボラの後ろ盾となっていることから、先日のヒズボラ最高指導者ナスララ師を殺害したことに対する報復攻撃とみられる。このイランのミサイル攻撃によって、イスラエルとイランの報復の応酬による中東情勢の悪化が一段と強まっている。しかし、高値をつけてからのNY金は上げ一服の展開となり、引けにかけては2680ドル台半ばの水準まで上げ幅を縮小した。
NY白金は、NY金の急反発に反応して上昇した。NY白金の1月限は、序盤からNY金の急反発に引っ張られ買いが先行すると、米国取引時間帯に1013.3ドルまで上昇した。しかし、その後はNY金の上げ一服と為替のドル高・ユーロ安基調によって1000ドル前後の水準まで上値を切り下げた。

NY金12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金1月限日足

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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
1日のWTI原油は、急反発。WTI原油の期近11月限は、前日比1.66ドル高の69.83ドル、北海ブレント原油の期近12月限は、同1.86ドル高の73.56ドル。RBOBガソリンの11月限は、同3.15セント高の196.66セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同1.98セント高の217.42セント。
昨日のWTI原油は、中東情勢の悪化によって急反発した。WTI原油の11月限は、序盤に中国の景気減速によるエネルギー需要の鈍化懸念によって66.33ドルまで下落した。しかし、その後は中東情勢の悪化によるエネルギーの供給不安が台頭して、WTI原油は71.94ドルまで急上昇した。この日、イランがイスラエルに100発以上のミサイルを発射した。このイランのミサイル攻撃によって、イスラエルとイランの報復の応酬による中東情勢の悪化によるエネルギーの供給不安が警戒されている。ただ、高値をつけてからのWTI原油は、為替のドル高基調が圧迫要因となり、一時70ドル割れまで上値を切り下げた。

WTI原油期近11月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
1日のシカゴコーンは、3営業日連続の上昇。シカゴコーンの中心限月12月限は前日比4.25セント高の429.00セント。
昨日のシカゴコーンは、エネルギー価格の上昇やシカゴ小麦の高騰が支援材料となって続伸した。シカゴコーンの12月限は、序盤に421.75セントまで下落した。しかし、その後は中東情勢の悪化をきっかけにシカゴコーンは432.50セントまで直近の高値を更新した。イスラエルとイランの対立の悪化によって、エネルギー価格が上昇してエタノール需要の拡大が連想されている。トウモロコシはエタノールの原料に使用されていることから、トウモロコシの需要拡大が期待された。また、シカゴ小麦の高騰は、ロシアの小麦の価格上昇と黒海周辺での干ばつによる供給不安を背景に買われている。ただ、高値をつけてからのシカゴコーンは為替のドル高基調に上値を抑えられ、引けにかけて429セント前後まで上げ幅を縮小した。

シカゴコーン期近12月限日足

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