(NY貴金属)
18日のNY金は、清算値ベースで反発。NY金の期近12月限は、前日比6.2ドル高の2598.6ドル、NY白金の期近10月限は、同18.6ドル安の988.2ドル、NY銀の期近9月限は、同29.2セント安の3068.7セント。
昨日のNY金は、清算値ベースで反発したが、その後は米国のFOMC(連邦公開市場委員会)とパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見後に乱高下した。NY金の12月限は、米FOMCでの利下げ観測によって2607.3ドルまで反発した。その後、米FOMCで0.50%の利下げを決定すると、米長期金利が低下して為替がドル安・ユーロ高方向に進み、NY金は2627.2ドルまで最高値を更新した。しかし、NY金の上昇は一時的な動きとなり、パウエル米FRB議長の記者会見後に、今度は米長期金利が上昇して、為替がドル高・ユーロ安基調になると、NY金は2572.5ドルまで急反落した。パウエル米FRB議長は記者会見で、利下げについてインフレへの勝利宣言ではないと述べ、また利下げを急がない姿勢を強調した。このパウエル米FRB議長の発言によって、米長期金利は上昇して、為替はドル高・ユーロ安基調となった。ただ、安値をつけてからのNY金は下げ一服の展開となり、引けにかけて2584ドル前後まで戻した。
一方、NY白金も売り買い交錯する中、続落した。NY白金の10月限は、序盤に990.1ドルまで反発したが、その後は米FOMCの政策金利の発表を控えた持ち高調整の動きによって、NY白金は969ドル台まで下値を切り下げた。そして米FOMCの政策金利が0.50%利下げされると、NY白金は988ドル台まで買い戻された。ただ、NY白金の988ドル台まで戻りは一時的な動きとなり、その後はパウエル米FRB議長の記者会見で、NY金と同様に高値圏から崩れると968.3ドルまで続落した。しかし、安値をつけてからは、引けにかけてNY白金は970ドル台まで戻るを見せた。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
18日のWTI原油は、反落。WTI原油の期近10月限は、前日比0.28ドル安の70.91ドル、北海ブレント原油の期近11月限は、同0.05ドル安の73.65ドル。RBOBガソリンの10月限は、同0.88セント高の201.07セント、NYヒーティングオイルの期近10月限は、同1.08セント高の214.75セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する動きの中、反落した。WTI原油の10月限は、序盤に売りが先行して69.73ドルまで崩れた。この日発表されたAPI(米石油協会)による週間在庫統計で、原油在庫が予想に反する積み増しとなったことが、WTI原油の圧迫要因となった。しかし、WTI原油の下振れは一時的な動きとなり、その後は出直りの動きを見せると、EIA(米エネルギー情報局)の週間在庫統計の発表後にWTI原油は71.48ドルまで上昇した。EIAによる週間在庫統計は、原油在庫が前週比160万バレル減と市場予想の50万バレル減を上回る在庫の取り崩しとなった。このEIAの原油在庫の減少が、WTI原油の支援となった。ただし、高値をつけてからのWTI原油は、米FOMCとパウエル米FRB議長の記者会見によってドル・ユーロ相場の乱高下に翻弄され、売り買いが交錯すると引けにかけて70.20ドル台まで下落した。
WTI原油期近10月限日足
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(CBOTコーン)
18日のシカゴコーンは、小幅続伸。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比0.25セント高の412.75セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買いが交錯する中、小幅続した。シカゴコーンの12月限は、序盤に買いが先行して、米国取引時間帯に415.00セントまで上昇した。しかし、その後は、米国産トウモロコシの収穫期に伴うハーベストプレッシャーがシカゴコーンの上値を抑えると、412セント前後の水準まで下落した。米国産トウモロコシは、1エーカーあたりの単収予想が高水準と予想されており、今後も収穫が進むにつれて売り圧力が強まり見通しとなっている。
シカゴコーン期近12月限日足
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