(NY貴金属)
9日のNY金は、反発。NY金の期近12月限は、前週末比8.1ドル高の2532.7ドル、NY白金の期近10月限は、同28.2ドル高の946.9ドル、NY銀の期近9月限は、同46.8セント高の2865.1セント。
週明けのNY金は、米国の長期金利の低下が支援材料となり反発した。NY金の12月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって2514.2ドルまで下落した。しかし、その後は米長期金利の低下をきっかけにNY金は反発すると、引けにかけて2536.5ドルまで上昇した。今月の米FOMC(連邦公開市場委員会)で米FRB(連邦準備制度理事会)が利下げに踏み切ることが確実視されることで、この日は米長期金利が低下してNY金が買われた。目先は、11日に発表される米消費者物価指数(CPI)に市場は注目している。
NY白金も急反発した。NY白金の10月限は、序盤から買いが先行した。その後、米長期金利の低下とNY金の上昇に反応してNY白金は上昇基調を強めると、米国取引時間帯に948.2ドルまで買い進まれた。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
9日のWTI原油は、6営業日ぶりに反発。WTI原油の期近10月限は前週末比1.04ドル高の68.71ドル、北海ブレント原油の期近11月限は同0.78ドル高の71.84ドル。RBOBガソリンの10月限は同2.44セント高の192.04セント、NYヒーティングオイルの期近10月限は同2.44セント高の213.94セント。
週明けのWTI原油は、米国のハリケーンリスクを警戒した動きによって反発した。WTI原油の10月限は、序盤に為替のドル高基調や中国の需要の鈍化懸念によって67.31ドルまで下落した。しかし、その後は米国のハリケーンの接近による供給懸念から、WTI原油は68.96ドルまで上昇した。現在、メキシコ湾上にある熱帯低気圧「フランシーヌ」が勢力を強め、10日にハリケーンに発達する可能性があると見られている。その後、11日に米ルイジアナ州とテキサス州の海岸に接近する見込みとなっている。同地域には、石油生産関連施設が集積していることから、ハリケーン被害による供給懸念が警戒されている。
WTI原油期近10月限日足
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(CBOTコーン)
9日のシカゴコーンは、3営業日ぶりに反発。シカゴコーンの中心限月12月限は、前週末比1.00セント高の407.25セント。
週明けのシカゴコーンは、売り買い交錯する中、反発した。シカゴコーンの12月限は、序盤に為替のドル高基調による割高感によって403.25セントまで下落した。しかし、その後は米国産トウモロコシの作柄指数の低下観測と12日の米農務省の需給報告を控えた持ち高調整の動きによって408.00セントまで上昇した。9日のシカゴ市場の引け後に発表される米国産トウモロコシの作柄指数は、「優」と「良」の割合が前週の65%から低下すると予想されている。また、12日の需給報告のアナリスト予想でトウモロコシの単収見通しが下方修正されると見られている。
シカゴコーン期近12月限日足
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