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【海外商品市況】NY金は続伸、NY白金は反発。一方、WTI原油は小幅続落。

2024.09.06

(NY貴金属)
5日のNY金は、続伸。NY金の期近12月限は、前日比17.1ドル高の2543.1ドル、NY白金の期近10月限は、同22.0ドル安の930.3ドル、NY銀の期近9月限は、同54.2セント高の2909.9セント。
昨日のNY金は、引き続き米国の長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり続伸した。NY金の12月限は、序盤に2525ドルを中心としたレンジで推移した。しかし、欧州取引時間帯から為替がドル安・ユーロ高基調に進むと、NY金は2540ドル台まで取引水準を上げた。その後、米国取引時間帯に米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調の強まりによって、NY金は2554.0ドルまで続伸した。この日発表された8月のADP全米雇用報告で、非農業部門雇用者数が前月比9万9000人増と、7月の12万2000人増と市場予想の14万5000人増から大きく下回った。この労働市場の鈍化を示す内容を受けて、米国の利下げ幅の拡大観測によって米長期金利が低下して為替はドル安・ユーロ高基調が強まった。ただ、高値をつけてからのNY金は、ADP全米雇用報告の発表後に公表された8月のISMサービス業購買担当者景況指数(PMI)の結果を受けて、2533ドル台まで上げ幅を縮小した。8月のISMサービス業PMIは、51.5と市場予想の51.1より強い結果となった。この強気なISMサービス業PMIの発表を受けて、低下していた米長期金利は上昇して為替がドル高・ユーロ安方向に戻した。しかし、NY金の下振れは一時的な動きとなり、上昇してた米長期金利が再び低下して為替がドル安・ユーロ高期基調になると、NY金は引けにかけて2547ドル台まで買い直された。
一方、NY白金も為替のドル安・ユーロ高基調を背景に4営業日ぶりに反発している。NY白金の10月限は、序盤に910ドルを中心としたレンジで推移した。しかし、その後はNY金と同様に欧州取引時間帯から為替がドル安・ユーロ高基調に進むとNY白金は上昇して、米国取引時間帯に938.0ドルまで急反発した。ただ、高値をつけてからのNY白金は、為替のドル安・ユーロ高基調の一服によって930ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。

NY金12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金10月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
5日のWTI原油は、小幅続落。WTI原油の期近10月限は前日比0.05ドル安の69.15ドル、北海ブレント原油の期近11月限は同0.01ドル安の72.69ドル。RBOBガソリンの10月限は同3.60セント安の192.58セント、NYヒーティングオイルの期近10月限は同1.14セント高の216.89セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、小幅続落した。WTI原油の10月限は、序盤から買いが先行して、米国取引時間帯に70.82ドルまで上昇した。OPECプラスはこの日オンライン会合を開催して、10月から実施予定としていた減産幅の縮小を2カ月遅らせて、12月に開始することで合意した。また、EIA(米エネルギー情報局)による週間在庫統計で、原油在庫が前週比690万バレル減と市場予想の100万バレル減より大幅な在庫取り崩しとなった。この一連の内容によってWTI原油は、大きく買い進まれる動きを見せた。しかし、WTI原油の70.80ドル台までの上昇は一時的な動きとなり、その後は米国のエネルギー需要の後退懸念によって、WTI原油は68.75ドルまで急落して直近の安値を更新した。この日発表されたADP全米雇用報告で、労働市場の鈍化を示す内容となったことから、米景気後退(リセッション)への警戒感が再燃するとエネルギー需要の後退が連想され、WTI原油の急落要因となった。ただ、安値をつけてからのWTI原油は下げ一服の展開となり、引けにかけて69.30ドル台まで買い直された。

WTI原油期近10月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
5日のシカゴコーンは、5営業日ぶりに反落。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比2.00セント安の410.75セント。
昨日のシカゴコーンは、利益確定の売りによって反落した。シカゴコーンの12月限は、連日の上昇に対する高値警戒や利益確定の売りによって序盤から売りが先行して、米国取引時間帯に406.75セントまで崩れた。しかし、安値をつけてからのシカゴコーンは、米国産トウモロコシの天候リスクが引き続き支援材料となって、引けにかけて411セントまで下げ幅を縮小した。

シカゴコーン期近12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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