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【海外商品市況】NY金は3営業日ぶりに反発。一方、NY白金とWTI原油は続落。

2024.09.05

(NY貴金属)
4日のNY金は、3営業日ぶりに反発。NY金の期近12月限は、前日比3.0ドル高の2526.0ドル、NY白金の期近10月限は、同1.6ドル安の908.3ドル、NY銀の期近9月限は、同21.3セント高の2855.7セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調を背景に反発した。NY金の12月限は、序盤に米国の利下げ幅の縮小観測によって2502.7ドルまで下落した。9月の米FOMC(連邦公開市場委員会)で利下げが確実視されている中、利下げ幅が50ベーシスポイント(bp)から25bpにとどまるとの見方が台頭して、金利の生まない金は売られた。しかし、その後は米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料になると、NY金は2531.5ドルまで反発した。この日発表された米国の7月雇用動態調査(JOLTS)で、非農業部門の求人数が前月の791万件から23万7000件減の767万3000件となり、2021年1月以来の低水準となった。この労働市場の軟化を示す内容を受け、米長期金利が低下して為替がドル安・ユーロ高方向に進んだ。ただ、高値をつけてからのNY金は、5日のADP全米雇用報告や6日の米雇用統計の発表を控えた様子見ムードとなり、引けにかけては2520ドル台半ばで揉み合う動きが続いた。
一方、NY白金は3営業日連続で下落した。NY白金の10月限は、先週末からの軟調地合いを維持して、序盤に902.0ドルまで直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからは、NY金の上昇と連日の下落に対する自律反発によって917.4ドルまで上昇した。ただ、その後は売り買いが交錯する動きとなり、引けにかけては910ドル前後の水準で揉み合う展開となった。

NY金12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金10月限日足

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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
4日のWTI原油は、3営業日連続で下落。WTI原油の期近10月限は前日比1.14ドル安の69.20ドル、北海ブレント原油の期近11月限は同1.05ドル安の72.70ドル。RBOBガソリンの10月限は同1.59セント安の196.18セント、NYヒーティングオイルの期近10月限は同4.85セント安の215.75セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、続落して直近の安値を更新した。WTI原油の10月限は、序盤に連日の下落に対する自律反発によって71.46ドルまで上昇した。しかし、その後は世界的な景気先行き懸念によるエネルギー需要の後退観測が台頭して、WTI原油は70ドルを割れると68.82ドルまで安値を更新した。先日発表された米国と中国の一連の製造業購買担当者景況指数(PMI)が総じて低調な内容となったことで、世界的な景気先行き懸念が広がっている。また、両国は主要なエネルギー消費国とあって、WTI原油の売り圧力が強まっている。

WTI原油期近10月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
4日のシカゴコーンは、4営業日連続の上昇。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比3.50セント高の412.75セント。
昨日のシカゴコーンは、引き続き米国産トウモロコシの天候リスクを背景に続伸した。この日発表された米国産トウモロコシの作況指数は、「優」と「良」の合計が全体の65%と、前週と変わらずとなった。この米国産トウモロコシの作況指数の発表を受けて、シカゴコーンの12月限は序盤に408セント台を中心とした小幅なレンジで推移した。しかし、その後は米コーンベルトの乾燥による干ばつ懸念が引き続き材料視されると、シカゴコーンは413.50セントまで上値水準を切り上げた。現在、米コーンベルトでは乾燥による干ばつ懸念が警戒される。オハイオ州では約16%が極度の干ばつに見舞われているとされている。また、上昇局面では、為替のドル安による米国産トウモロコシの割安感もシカゴコーンの支援材料となった。

シカゴコーン期近12月限日足

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