（ＮＹ貴金属）
２９日のＮＹ金は、急反発。ＮＹ金の期近１２月限は、前日比２２．５ドル高の２５６０．３ドル、ＮＹ白金の期近１０月限は、同８．９ドル高の９４６．２ドル、ＮＹ銀の期近９月限は、同３６．１セント高の２９９８．９セント。
昨日のＮＹ金は、米国の利下げ観測と安全資産の買いによって急反発した。ＮＹ金の１２月限は、序盤に前日の下落に対する反発によって２５５７．８ドルまで上昇した。しかし、その後は米国の長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって、ＮＹ金は２５３６．５ドルまで崩れた。この日発表された米国の第２四半期国内総生産（ＧＤＰ）が、年率換算で前期比３．０％増となり、速報値と前回の２．８％増を上回った。また、新規失業保険申請件数は２３万１０００件と前週の２３万３０００件から２０００件減少した。強気な結果となった米ＧＤＰと新規失業保険申請件数の発表によって、米長期金利が上昇して為替はドル高・ユーロ安方向に進んだ。ただ、ＮＹ金の下振れは一時的な動きとなり、安値をつけてからは米国の早期利下げ観測と中東情勢の悪化懸念による安全資産の買いによって、ＮＹ金は２５６２．２ドルまで急反発した。引けにかけては、３０日に発表される米国の個人消費支出（ＰＣＥ）物価指数の発表を控え、ＮＹ金は持ち高調整の動きから２５５４ドル前後まで上げ幅を縮小した。
ＮＹ白金は３営業日ぶりに反発した。ＮＹ白金の１０月限は、序盤にＮＹ金の上昇に反応して９４８ドル台まで反発したが、その後は為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって９４１ドル前後の水準まで下落した。しかし、ＮＹ白金の下振れは限定的となり、再びＮＹ金の上昇に引っ張られると９５２．５ドルまで上値水準を切り上げた。ただ、引けにかけては、ＮＹ金の上げ一服の動きによって、ＮＹ白金は９４４ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。
ＮＹ金１２月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ＮＹ白金１０月限日足
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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
２９日のＷＴＩ原油は、急反発。ＷＴＩ原油の期近１０月限は前日比１．３９ドル高の７５．９１ドル、北海ブレント原油の期近１０月限は同１.２９ドル高の７９．９４ドル。ＲＢＯＢガソリンの９月限は同３．２９セント高の２２４．７７セント、ＮＹヒーティングオイルの期近９月限は同５．４９セント高の２２８．４０セント。
昨日のＷＴＩ原油は、需給の引き締まり観測によって急反発した。ＷＴＩ原油の１０月限は、序盤に為替のドル高基調を背景に７４．０５ドルまで下落した。しかし、その後は産油国の供給懸念による需給の引き締まり観測が支援材料となり、ＷＴＩ原油は７６．９１ドルまで急反発した。政治的な要因によって供給不安が広がっているリビアでは、油田閉鎖の動きが拡大している。同国の石油供給は、２９日時点で日量約７０万バレル停止している。これは、７月の産油量約１１８万バレルの半分以上となっており、関係者は１００万バレルに達するリスクがあるとしている。また、ＯＰＣＥ第２の産油規模となるイラクが減産する計画があると報道されている。ロイター通信によると、イラクはＯＰＥＣプラスの生産目標に対する超過分を解消するため、９月に日量３８５～３９０万バレルの減産を計画していると報じている。ただ。高値をつけてからのＷＴＩ原油は、引けにかけて上げ一服の展開から７６ドル前後の水準まで上値を切り下げた。
ＷＴＩ原油期近１０月限日足
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（ＣＢＯＴコーン）
２９日のシカゴコーンは、急反発。シカゴコーンの中心限月１２月限は、前日比５．２５セント高の３９６．００セント。
昨日のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの輸出需要が支援材料となって急反発した。シカゴコーンの１２月限は、序盤から買いが先行した。その後、好調な米国産トウモロコシの輸出需要を背景に、シカゴコーンは３９６．２５セントまで上値水準を切り上げた。この日発表された米国産トウモロコシの２０２４～２５年の輸出成約高は、１４９万４１００トンとなり予想レンジの７０～１４０万トンの上限を上回った。この強気な輸出成約高が、シカゴコーンの支援材料となった。
シカゴコーン期近１２月限日足
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