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【海外商品市況】週明けのNY金・NY白金・WTI原油は続伸

2024.08.27

(NY貴金属)
26日のNY金は、続伸。NY金の期近12月限は、前週末比8.9ドル高の2555.2ドル、NY白金の期近10月限は、同6.6ドル高の972.7ドル、NY銀の期近9月限は、同18.7セント高の3000.7セント。
週明けのNY金は、米国の早期利下げ観測の高まりと中東情勢の悪化懸念が支援材料となり続伸した。NY金の12月限は、為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり序盤に売りが先行すると2544.0ドルまで下落した。しかし、その後は米国の早期利下げ観測の高まりと中東情勢の悪化を警戒した安全資産の買いによって、NY金は2563.2ドルまで上昇した。先週末にパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長は講演で、政策金利の利下げに関して「時機が到来した」と明言した。また、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦は、複数の妥協案が提示されたが交渉はまとまらなかったほか、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルの報復合戦が激化して、中東情勢の悪化懸念が一段と強まっている。ただ、NY金の2544ドル台までの上昇は一時的な動きとなり、引けにかけては米長期金利の上値がNY金のを抑えると、2550ドルを中心としたレンジで揉み合う展開となった。
NY白金も続伸して、一時987ドル台まで上昇した。NY白金の10月限は、NY金の上昇に反応して米国取引時間帯に序盤に987.6ドルまで急伸した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調がNY白金の上値を抑えると、引けにかけて967ドル台まで上げ幅を縮小した。

NY金12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金10月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
26日のWTI原油は、大幅続伸。WTI原油の期近10月限は前週末比2.59ドル高の77.42ドル、北海ブレント原油の期近10月限は同2.41ドル高の81.43ドル。RBOBガソリンの9月限は同0.52セント安の227.99セント、NYヒーティングオイルの期近9月限は同4.83セント高の234.80セント。
週明けのWTI原油は、産油国の供給懸念が支援材料となり大幅続伸した。WTI原油の10月限は、序盤から産油国の供給懸念を背景に買いが先行して、米国取引時間帯に77.60ドルまで上値水準を切り上げた。イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦は、複数の妥協案が提示されたが交渉はまとまらなかった。また、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルの報復合戦が激化している。これによって、中東情勢の悪化懸念が一段と強まり、中東産油国への治安の悪化拡大による供給混乱が警戒されている。更に、アフリカの産油国リビアの供給リスクも懸念されている。政治的要因で東西分裂状態が続くリビアで、東部の政治勢力が同地域の主要な油田を閉鎖したと発表した。リビア国営石油会社(NOC)は、これに関する情報提供は行っていないが、同国の日量100万バレル前後の産油量がゼロになる可能性あるとされている。

WTI原油期近10月限日足


※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
26日のシカゴコーンは、3営業日連続の下落。シカゴコーンの中心限月12月限は、前週末比4.50セント安の386.50セント。
週明けのシカゴコーンは、米国の豊作観測が圧迫要因となり3営業日連続で下落した。先週に行われたプロファーマー主催による米コーンベルトのクロップツアーは23日に終了した。その後、23日のシカゴ市場の引け後にプロファーマーは、2024年の米国産トウモロコシの生産高を149億7900万ブッシェルの見通しを公表した。プロファーマーが示した水準は、米農務省が示した151億4700万ブッシェルを下回る水準となったが、過去4番目に高い水準となった。このプロファーマーの生産高見通しを受けて、シカゴコーンの12月限は、豊作観測によって序盤から売りが先行して385.00セントまで直近の安値を更新した。

シカゴコーン期近12月限日足

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