(石油市場)
22日のドバイ原油は、4営業日連続の下落。ドバイ原油の中心限月1月限は前日比920円安の6万5620円。
夜間立会のドバイ原油1月限は、序盤にWTI原油の上昇によって6万7480円まで反発したが、その後はWTI原油が急落する動きになるとドバイ原油は為替の円高方向の動きもあって6万4930円まで崩れた。ただ、夜間立会の引けにかけては、為替の円高一服とWTI原油の戻りによって、ドバイ原油は6万5400円前後の水準まで下げ幅を縮小した。WTI原油の10月限は、為替のドル安基調と米国の原油・石油製品の在庫の減少によって74.16ドルまで上昇した後、米国の景気先行き懸念によってWTI原油は71.46ドルまで直近の安値を更新した。
日中立会は、序盤に為替が円安基調に進むとドバイ原油は6万5750円まで戻した。しかし、その後は為替の円安基調が一巡して円高方向に戻ると、ドバイ原油は6万5430円まで売り直された。ただ、引けにかけては6万5600円台まで下げ幅を縮小した。
日中のWTI原油は、前日の安値から戻りを見せ71ドル台後半で推移している。米・中の景気先行き懸念による両国のエネルギー需要の後退観測が売り材料となり、WTI原油は連日安値を更新している。ただ、今晩のWTI原油は23日のジャクソンホールでのパウエルFRB米FRB(連邦準備制度理事会)議長の講演を控え、持ち高調整の動きによる下げ一服の動きが予想される。ドバイ原油も連日の下落によって6万4930円まで安値を更新している。ただ、夜間立会ではWTI原油の下げ一服が予想され、ドバイ原油の自律反発の動きが想定される。しかし、23日のパウエル米FRB議長の講演によって、WTI原油の急変動が警戒されることから、ドバイ原油は臨機応変に対処するのが無難とみたい。
ドバイ原油の日足チャート
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