(NY貴金属)
20日のNY金は、4営業日連続で上昇。NY金の期近12月限は、前日比9.3ドル高の2550.6ドル、NY白金の期近10月限は、同7.3ドル安の955.6ドル、NY銀の期近9月限は、同21.5セント高の2951.9セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調を背景に続伸して2570.4ドルまで最高値を更新した。NY金の12月限は、序盤に2535.1ドルまで下落した。しかし、その後は米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調によってNY金は買われる展開になると、米国取引時間帯に2570.4ドルまで最高値を更新した。9月の米FOMC(連邦公開市場委員会)で米FRB(連邦準備制度理事会)が利下げに踏み切るとの見方が台頭していることで、米長期金利は低下して為替がドル安・ユーロ高基調に進んだ。ただ、高値更新をしてからのNY金は、21日に公表されるFOMCの議事要旨(7月30・31日開催分)と23日のパウエル米FRB議長の講演を控えた持ち高調整の動きによって2538.6ドルまで上値を切り下げた。しかし、NY金の下振れは一時的な動きとなり、引けにかけては2550ドル台まで買い直された。
一方、NY白金は利益確定の売りによって反落した。NY白金の10月限は、為替のドル安・ユーロ高基調によって972.0ドルまで上昇した。しかし、その後は利益確定の売りが台頭するとNY白金は上値を切り下げる展開となり、米国取引時間帯に953.8ドルまで急反落した。ただ、安値をつけてからのNY白金は、下げ一服の動きとなり、引けにかけて957ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
20日のWTI原油は、3営業日連続の下落。WTI原油の期近10月限は前日比0.49ドル安の73.17ドル、北海ブレント原油の期近10月限は同0.46ドル安の77.20ドル。RBOBガソリンの9月限は同0.75セント安の225.63セント、NYヒーティングオイルの期近9月限は同0.03セント安の226.32セント。
※本日からWTI原油の中心限月を10月限とします。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、72.54ドルまで続落した。WTI原油の10月限は、引き続き中国のエネルギー需要の減退懸念によって序盤から売りが先行して、欧州取引時間帯に72.54ドルまで続落した。7月に発表された中国の鉱工業生産の伸びが3カ月連続で鈍化したほか、住宅不況や投資縮小が続いていることから、同国の景気減速によるエネルギー需要の後退懸念が、WTI原油の圧迫要因となっている。しかし、安値をつけてからのWTI原油は、為替のドル安基調によって割安感から買われる展開になると、米国取引時間帯に74.38ドルまで上昇した。ただ、WTI原油の74.30ドル台までの上昇は、一時的な動きとなり、引けにかけて再び軟調地合いに戻ると73.10ドル前後の水準まで売り直された。
WTI原油期近10月限日足
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(CBOTコーン)
20日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比2.25セント安の398.00セント。
昨日のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの順調な生育状況が圧迫要因となり反落した。この日発表された米コーンベルトの作柄状況は、「優」と「良」の合計の割合が67%と前週から据え置きとなったが、5年平均の58%を上回っている。また、今週から始まったプロファーマー主催のクロップツアーでは、サウスダコタ州とオハイオ州の産地の単収が予想平均を上回るとの見方を示した。この強気な米国産トウモロコシの作柄状況を受けて、シカゴコーンの12月限は序盤から売りが先行して397.75セントまで反落した。
シカゴコーン期近12月限日足
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