(NY貴金属)
31日のNY金は、大幅続伸。NY金の期近12月限は、前日比21.1ドル高の2473.0ドル、NY白金の期近10月限は、同15.4ドル高の986.4ドル、NY銀の期近9月限は、同41.3セント高の2893.8セント。
昨日のNY金は、中東情勢の悪化警戒と米国の長期金利の低下によって大幅続伸した。NY金の12月限は、序盤から中東情勢の悪化を警戒する動きによって買いが先行した。この日イスラム組織ハマスの最高指導者イスマイル・ハニヤ氏が、訪問先のイランの首都テヘランで殺害された。この一報を受けてイスラエルとハマスの停戦や人質解放に向けた交渉への影響が懸念され、中東情勢の悪化を警戒した動きから安全資産として金は買われた。その後もNY金の上昇基調は継続して、米FOMC(連邦公開市場委員会)とパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見後の米長期金利の低下によって、NY金は2496.6ドルまで大幅続伸した。米FOMCの政策金利は事前の予想通り据え置きとなった。ただ、その後パウエルFRB議長は記者会見で、インフレ鈍化などが予想通りの水準になるなら「利下げは9月会合で検討される可能性がある」と発言した。この9月の利下げの可能性を言及したことで、米長期金利は低下した。
NY白金は、3営業日連続の上昇。NY白金の10月限は、NY金の強調と為替のドル安・ユーロ高基調を背景に序盤から買いが先行すると、米国取引時間帯に989.0ドルまで上昇した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
31日のWTI原油は、急反発。WTI原油の期近9月限は前日比3.18ドル高の77.91ドル、北海ブレント原油の期近9月限は同2.09ドル高の80.72ドル。RBOBガソリンの8月限は同9.49セント高の248.20セント、NYヒーティングオイルの期近8月限は同7.87セント高の241.55セント。
昨日のWTI原油は、中東情勢の悪化警戒と需給の引き締まり観測によって急反発した。WTI原油の9月限は、序盤に中東情勢の悪化を警戒した動きによって買われる展開となった。この日イスラム組織ハマスの最高指導者イスマイル・ハニヤ氏が、訪問先のイランの首都テヘランで殺害された。この一報を受けてイスラエルとハマスの停戦や人質解放に向けた交渉への影響が懸念され、中東情勢の悪化によるエネルギー供給の混乱が警戒された。その後、米国取引時間帯に発表された同国の週間在庫統計の発表を受けて需給の引き締まり観測が台頭すると、WTI原油は78.66ドルまで急反発した。EIA(米エネルギー情報局)の週間在庫統計で、原油在庫は前週比340万バレル減と市場予想の110万バレルを上回る在庫の取り崩しとなった。ガソリン在庫も同370万バレル減となり、市場予想の100万バレル減より減少幅は高い水準となった。この原油とガソリン在庫の大幅な取り崩しによって、需給の引き締まり観測が台頭した。
WTI原油期近9月限日足
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(CBOTコーン)
31日のシカゴコーンは、続落。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比5.25セント安の399.75セント。
昨日のシカゴコーンは、引き続き米国の天候リスクの後退が圧迫要因となり続落した。シカゴコーンの12月限は、米国の天候リスクの後退観測によって序盤から売りが先行すと、米国取引時間帯に397.75セントまで安値を更新した。米コーンベルトでは、週末にかけて恵みの雨による生育に適した天候によって、作柄悪化のリスクが後退している。また、下落局面では農家らが、新穀の備蓄スペース確保のために貯蔵している庫内の旧穀の売却を着手していることも圧迫要因となった。
シカゴコーン期近12月限日足
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