(貴金属市場)
31日の金標準は、4営業日連続の上昇。金標準の中心限月6月限は前日比15円高の1万1934円。
夜間立会の金標準6月限は、序盤に為替の円高基調が圧迫要因となり1万1818円まで下落した。しかし、その後はNY金の強調地合いを背景に、金標準は1万1913円まで下げ幅を縮小した。NY金の12月限は、長期金利の低下が支援材料になると2458.3ドルまで急反発した。
日中立会は、序盤に為替の円高基調が強まると金標準は1万1810円まで崩れた。ただ、日中の安値をつけてからの金標準は、NY金の強調地合いと日銀金融政策決定会合後の為替の一時的な円安方向への戻りによって1万1935円まで上昇した。しかし、その後は為替が日銀の金融政策の発表前の水準まで戻ると、金標準は1万1930円台まで上げ幅を縮小した。
日中のNY金は、為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり2467ドル台まで続伸している。今晩は、米FOMC(連邦公開市場委員会)の政策金利の発表とパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見が予定され、NY金は波乱の展開が警戒される。米国の政策金利は据え置きがほぼ確実視されているので、市場ではパウエル米FRB議長の記者会見が注目されている。米FOMCの政策金利の発表は、日本時間8月1日深夜3時、パウエル米FRB議長の記者会見は同3時30分となっている。金標準は、NY金の上昇と為替の乱高下によって1万1995円まで続伸している。ただ、NY金と同様に夜間立会ではパウエル米FRB議長の記者会見の内容次第となっていることから、1日深夜3時30分以降の値動きに注意したい。
金標準の日足チャート
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