（ＮＹ貴金属）
３０日のＮＹ金は、急反発。ＮＹ金の期近１２月限は、前日比２６．４ドル高の２４５１．９ドル、ＮＹ白金の期近１０月限は、同１３．４ドル高の９７１．０、ＮＹ銀の期近９月限は、同６５．９セント高の２８５２．５セント。
昨日のＮＹ金は、米国の長期金利の低下が支援材料となって急反発した。ＮＹ金の１２月限は、序盤に２４２１．５ドルまで下落した。しかし、その後は米国取引時間帯に米長期金利が低下してＮＹ金は買われる展開となり、引けにかけて２４５８．３ドルまで急反発した。米長期金利の低下は、９月の米利下げ観測の高まりが要因となった。この日から開催されている米ＦＯＭＣ（連邦公開市場委員会）の政策金利は、据え置きがほぼ確実視されている。ただ、市場では９月の利下げ観測が高まっており、３１日のパウエル米ＦＲＢ（連邦準備制度理事会）議長の記者会見での９月の利下げに関する発言があるか注目されている。
ＮＹ白金は、ＮＹ金の上昇に反応して続伸した。ＮＹ白金の１０月限は、序盤に９５６．１ドルまで下落した。しかし、ＮＹ白金の下振れは一時的な動きとなり、その後は為替のドル安・ユーロ高方向の動きをきっかけに９６０ドル台を回復した。米国取引時間帯に入ると為替がドル高・ユーロ安基調に進む中、ＮＹ白金はＮＹ金の急反発に反応して上昇基調を維持して９７３．９ドルまで続伸した。
ＮＹ金１２月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ＮＹ白金１０月限日足
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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
３０日のＷＴＩ原油は、３営業日連続の下落。ＷＴＩ原油の期近９月限は前日比１．０８ドル安の７４．７３ドル、北海ブレント原油の期近９月限は同１．１５ドル安の７８．６３ドル。ＲＢＯＢガソリンの８月限は同２．８２セント安の２３８．７１セント、ＮＹヒーティングオイルの期近８月限は同３．８２セント安の２３３．６８セント。
昨日のＷＴＩ原油は、中国のエネルギー需要の後退懸念と為替のドル高基調が圧迫要因となり３営業日連続で下落した。ＷＴＩ原油の９月限は、序盤に７５．９７ドルまで上昇した。しかし、ＷＴＩ原油の上昇は一時的な動きとなり、その後は中国の景気の先行き不安によるエネルギー需要の後退が連想されるとＷＴＩ原油は７４．５９ドルまで直近の安値を更新した。下落局面では、為替のドル高による割高感もＷＴＩ原油の売り圧力を強めた。ただ、安値をつけてからは、３１日に発表される米国の週間在庫統計で原油とガソリン在庫の減少予想が支援材料になり、ＷＴＩ原油は引けにかけて７５．３０ドル前後の水準まで戻した。３１日の米週間在庫統計の事前予想では、原油在庫が前週比１１０万バレル減、ガソリン在庫は同１００万バレル減となっている。
ＷＴＩ原油期近９月限日足
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（ＣＢＯＴコーン）
３０日のシカゴコーンは、急反落。シカゴコーンの中心限月１２月限は、前日比７．２５セント安の４０５．００セント。
昨日のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの良好な作柄と米コーンベルトの天候リスクの後退が圧迫要因となって急反落した。シカゴコーンの１２月限が、米国産トウモロコシの良好な作柄状況を背景に序盤から売りが先行した。この日発表された米国産トウモロコシの作柄状況は、「優」と「良」の合計が６８％と前週の６７％と１ポイント上昇した。また、５年平均の５５％より高い水準を維持している。この良好な作柄状況による米国産トウモロコシの豊作観測が、シカゴコーンの圧迫要因となった。その後、米コーンベルトの天候リスクの後退が引き続き売り材料になると、シカゴコーンは引け間際に４０４．００セントまで崩れた。米コーンベルトでは週末まで降雨予報となっており、トウモロコシの乾燥リスクが後退している。
シカゴコーン期近１２月限日足
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