(貴金属市場)
29日の金標準は、大幅続伸。金標準の中心限月6月限は前週末比98円高の1万1843円。
週末の夜間立会の金標準6月限は、NY金の上昇によって1万1866円まで続伸した。NY金の8月限は、米国の長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高を背景に2389.7ドルまで上昇した。週明けの日中立会は、序盤にNY金が2401ドル台まで上昇すると金標準は1万1948円まで上げ幅を拡大した。しかし、その後の金標準はNY金の上げ一服と為替の円高方向の動きによって1万1815円まで上値を切り下げた。ただ、1万1810円台までの下振れは一時的な動きとなり、為替が円安基調になると金標準は1万1873円まで買い直された。ただ、引けにかけては、為替が円高方向に戻ると、金標準は1万1840円台まで上げ幅を縮小した。
日中のNY金は2402.1ドルまで上昇した後、2390ドル前後の水準まで上げ幅を縮小している。今週は8月1日に米国の政策金利の発表とパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見が予定されている。今回の米FOMC(連邦公開市場委員会)では政策金利は据え置きで、9月の利下げが予想されている。よって、9月の利下げ開始を織り込む動きからNY金の堅調地合いが想定される。金標準は、NY金の堅調地合いによって続伸する動きとなっているが、まだ円相場が不安定な動きを見せていることから円高要因による下落が警戒され、米FOMCまでは乱高下に注意したい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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