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【海外商品市況】米国の年内利下げ観測の高まりによって、NY金は2474ドル台まで大幅続伸

2024.07.17

(NY貴金属)
16日のNY金は、大幅続伸。NY金の期近8月限は、前日比38.9ドル高の2467.8ドル、NY白金の期近10月限は、同0.5ドル高の1011.5、NY銀の期近9月限は、同52.2セント高の3145.8セント。
昨日のNY金は、米国の年内利下げ観測の高まりによって2474ドル台まで大幅続伸した。NY金の8月限は、米国の長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調を背景に序盤から買いが先行して、2474.5ドルまで急伸した。この日は、週明けの米FRB(連邦準備制度理事会)高官らの発言をきっかけに年内の利下げ観測が高まり、米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となった。パウエル米FRB議長は15日のイベントで、最近のインフレの鈍化を示す経済指標を踏まえ、利下げに関して「確信が若干増した」と発言した。また、デイリーサンフランシスコ連銀総裁は、インフレ率が目標の2%に向けて低下するとの「確信が強まっている」と明言した。この米FRB高官らの発言によって、市場では年内利下げ観測が高まっている。
NY白金は、売り買い交錯する中、3営業日ぶりに反発した。NY白金の10月限は、米国取引時間帯に為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって990.7ドルまで下値水準を切り下げた。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高基調への戻りとNY金の強調地合いにを背景に出直りの動きになると、NY白金は1016.2ドルまで反発した。

NY金8月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金10月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
16日のWTI原油は、3営業日連続で下落。WTI原油の期近8月限は前日比1.15ドル安の80.76ドル、北海ブレント原油の期近9月限は同1.12ドル安の83.73ドル。RBOBガソリンの8月限は同1.41セント安の247.75セント、NYヒーティングオイルの期近8月限は同4.48セント安の24688セント。
昨日のWTI原油は、引き続き中国のエネルギー需要の鈍化懸念が圧迫要因となり続落した。WTI原油の8月限は、序盤から売りが先行した。15日に発表された中国の4~6月期の国内総生産(GDP)が、物価変動の影響を除いた実質ベースで中国政府が年間目標に掲げている5%前後より低い伸び率になったことをきっかけに、同国のエネルギー需要の鈍化が懸念されている。この世界最大の消費国である中国のエネルギー需要の鈍化懸念が、WTI原油の圧迫要因となった。その後、米国取引時間帯に為替がドル高方向に進み、WTI原油は80.22ドルまで直近の安値を更新した。この日発表された6月の米小売売上高が前月比0.0%と市場予想のマイナス0.3%を上回る強い結果となった。また、6月の輸入物価も前年比1.6%と前回の1.4%(改定値)を上回った。この底堅い個人消費動向を示す経済指標の発表によって、為替はドル高方向に進んだ。しかし、安値更新してからのWTI原油は、為替のドル安基調への戻りをきっかけに下値を切り上げ81.20ドル台まで下げ幅を縮小した。ただ、WTI原油の81.20ドル台までの戻りは一時的な動きとなり、引けにかけては80.80ドル前後の水準まで売り直された。

WTI原油期近8月限日足

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(CBOTコーン)
16日のシカゴコーンは、反発。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比4.50セント高の408.75セント。
昨日のシカゴコーンは、前日の大幅下落に対する安値拾いの買いによって反発した。シカゴコーンの12月限は、序盤から安値拾いの買いによって反発すると、欧州取引時間帯に409セントまで上昇した。しかし、米国取引時間帯に入ると、為替のドル安方向の動きによってシカゴコーンは405セントまで上げ幅を縮小した。ただ、シカゴコーンの下押しは一時的な動きとなり、その後は為替のドル安基調を背景に、シカゴコーンは411.00セントまで上昇した。

シカゴコーン期近12月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

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