(NY貴金属)
12日のNY金は、4営業日ぶりに反落。NY金の期近8月限は、前日比1.2ドル安の2420.7ドル、NY白金の期近10月限は、同1.1ドル安の1013.3ドル、NY銀の期近9月限は、同50.9セント安の3167.1セント。
週末のNY金は、利益確定の売りによって反落した。NY金の8月限は、前日の急騰に対する利益確定の売りによって序盤から軟調地合いとなった。その後、米国の生産者物価指数(PPI)の発表を受けて、NY金は2396.1ドルまで崩れた。この日発表された6月の米PPIは前年比2.6%上昇となり、市場予想の2.3%上昇と前回の2.4%上昇(改定値)を上回った。コアPPIも同3.0%上昇となり、市場予想の2.5%上昇と前回の2.6%上昇(改定値)より上昇率は上がった。この根強いインフレを示す結果となった米PPIの発表を受けて、米長期金利が上昇するとNY金は売られた。しかし、NY金の2396ドル台までの下落は一時的となり、その後は為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となり、NY金は2423.2ドルまで上昇した。ただ、NY金のプラス圏の動きは限定的となり、引けにかけては2416ドル台まで売り直された。
NY白金も3営業日ぶりに反落した。NY白金の10月限は、NY金と同様に利益確定の売りによって序盤から売りが先行すると、米国取引時間帯に998.1ドルまで反落した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高基調がNY白金の支援材料になると、引けにかけて1014ドル台まで上昇した。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
12日のWTI原油は、3営業日ぶりに反落。WTI原油の期近8月限は前日比0.41ドル高の82.21ドル、北海ブレント原油の期近9月限は同0.37ドル安の85.03ドル。RBOBガソリンの8月限は同0.25セント安の251.53セント、NYヒーティングオイルの期近8月限は同0.86セント安の250.96セント。
週末のWTI原油は、米国のエネルギー需要の後退懸念によって反落した。WTI原油の8月限は、米利下げ観測による同国のエネルギー需要の拡大期待と為替のドル安基調を背景に序盤から買いが先行すると、欧州取引時間帯に83.74ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからのWTI原油は、弱気な結果となったミシガン大学消費者信頼感指数の発表をきっかけに上値を切り下げ、引けにかけて82.10ドルまで崩れた。この日発表された7月のミシガン大学消費者信頼感指数は66.0となり、市場予想の68.5や前回の68.2を下回った。このミシガン大学消費者信頼感指数の発表を受けて、米国の景気先行き懸念によるエネルギー需要の後退が連想され売られると、WTI原油は売られた。また、下落局面では利益確定の売りも膨らみ売り圧力が強まった。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
12日のシカゴコーンは、続伸。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比4.00セント高の414.75セント。
週末のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの期末在庫の下方修正が支援材料となり続伸した。シカゴコーンの12月限は、序盤か売りが先行して403.00セントまで直近の安値を更新した。しかし、安値をつけてからのシカゴコーンは、米農務省の需給報告の発表後に416.50セントまで続伸した。需給報告では、2024年~2025年度の米国産トウモロコシの期末在庫が20億9700万ブッシェルとなり、市場予想の23億1200万ブッシェルを下回り、前月の21億0200万ブッシェルから下方修正された。この市場予想に反した米国産トウモロコシの期末在庫の下方修正が、シカゴコーンの支援材料となった。
シカゴコーン期近12月限日足
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