(貴金属市場)
12日の金標準は、急反落。金標準の中心限月6月限は前日比71円安の1万2344円。
夜間立会の金標準6月限は、NY金の急騰を背景に1万2467円まで最高値を更新したが、その後は為替の円高基調によって1万2227円まで急落した。しかし、金標準の1万2220円台までの急落は一時的な動きとなり、夜間立会の引けにかけては1万2360円前後まで下げ幅を縮小した。NY金の8月限は、米国の6月消費者物価指数(CPI)の発表後に2430.4ドルまで急騰した。一方、円相場は1ドル=157.30円台まで下落した。
日中立会は、為替の円高基調によって金標準は1万2304円まで売り直された。しかし、金標準の1万2300円台までの下振れは一時的な動きとなり、その後は為替が円安方向に戻ると金標準は1万2380円台まで下げ幅を縮小した。ただ、引けにかけては、NY金が2410ドル台まで上値水準を切り下げたことで、金標準は1万2337円まで売られる動きも見せた。
日中のNY金は2410.7ドルまで反落している。前日の急騰に対する利益確定の売りによって上値水準を切り下げているが、今晩は米国の6月の生産者物価指数(PPI)の発表が予定され、前日のCPIと同様にインフレの鈍化を示す内容となれば、NY金は再び上昇が予想される。今晩の米PPIの発表は、日本時間21時30分となっている。金標準は、NY金の急騰と為替の急激な円高によって乱高下している。まだ、NY金と円相場の不安定な動きが続いていることから、金標準の波乱の動きに注意したい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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