（ＮＹ貴金属）
１１日のＮＹ金は、急騰。ＮＹ金の期近８月限は、前日比４２．２ドル高の２４２１．９ドル、ＮＹ白金の期近１０月限は、同７．７ドル高の１０１４．４ドル、ＮＹ銀の期近９月限は、同６５．７セント高の３１６７．１セント。
昨日のＮＹ金は、米国の利下げ観測の高まりによって２４３０ドル台まで急騰した。ＮＹ金の８月限は、序盤に２３８０ドル台で推移していた。しかし、米国の消費者物価指数（ＣＰＩ）の発表後に、米利下げ観測が台頭するとＮＹ金は２４３０．４ドルまで急騰した。この日発表された６月の米ＣＰＩは、前年比３．０％上昇と市場予想の３．１％を下回り３カ月連続で上昇率は低下した。また、コアＣＰＩも同３．３％上昇となり、市場予想と前回の３．４％上昇を下回った。このインフレの鈍化を示す内容となった米ＣＰＩの発表を受けて、米利下げ観測が台頭すると米長期金利が低下して為替がドル安・ユーロ高方向に進み、ＮＹ金は買われた。ただ、ＮＹ金の２４３０ドル台までの上昇は一時的な動きとなり、その後は米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高方向の動きが一服すると、ＮＹ金は２４２０ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。
ＮＹ白金も為替のドル安・ユーロ高方向の動きが支援材料となり１０２４ドル台まで続伸した。ＮＹ白金の１０月限は、序盤に９９５．２ドルまで下落した。しかし、その後のＮＹ白金は戻り基調となり、米ＣＰＩの発表をきっかけに為替がドル安・ユーロ高方向に進むと、ＮＹ白金は１０２４．６ドルまで上昇した。ただ、高値をつけてからは、上げ一服の展開となり、引けにかけて１０１０ドル台半ばを中心とした揉み合いとなった。
ＮＹ金８月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ＮＹ白金１０月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
１１日のＷＴＩ原油は、続伸。ＷＴＩ原油の期近８月限は前日比０．５２ドル高の８２．６２ドル、北海ブレント原油の期近９月限は同０．３２ドル高の８５．４０ドル。ＲＢＯＢガソリンの８月限は同１．４４セント高の２５１．７８セント、ＮＹヒーティングオイルの期近８月限は同０．０２セント安の２５１．８２セント。
昨日のＷＴＩ原油は、と為替のドル安基調と米国のエネルギー需要の拡大期待を背景に８３．１０ドル台まで続伸した。ＷＴＩ原油の８月限は、序盤に８１．６３ドルまで下落した。しかし、ＷＴＩ原油の下振れは一時的な動きとなり、その後は、為替のドル安基調と米国のエネルギー需要の拡大期待から８３．１３ドルまで続伸した。この日発表された６月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）が、インフレの鈍化を示す内容となった。この米ＣＰＩの発表を受けて、米国の利下げ観測の台頭による経済活動の活発化から、同国のエネルギー需要の拡大が期待され、ＷＴＩ原油は買い進まれた。
ＷＴＩ原油期近８月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
（ＣＢＯＴコーン）
１１日のシカゴコーンは、反発。シカゴコーンの中心限月１２月限は、前日比３．５０セント高の４１０．７５セント。
昨日のシカゴコーンは、安値拾いの買いによって反発した。シカゴコーンの１２月限は、前日の安値からの戻り基調を継続して、序盤から買いが先行した。その後も、為替のドル安基調による割安感によってシカゴコーンの戻り基調は続き、米国取引時間帯に４１３．２５セントまで反発した。前日に４０４．００セントまで下落してからシカゴコーンは戻り基調となっているが、今晩は米農務省の需給報告が予定されている。今回の需給報告では、米国産トウモロコシの期末在庫が上方修正されると予想されている。よって、シカゴコーンの波乱の動きに注意したい。需給報告の発表は日本時間１３日深夜１時となっている。
シカゴコーン期近１２月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/
【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi
