(NY貴金属)
10日のNY金は、続伸。NY金の期近8月限は、前日比11.8ドル高の2379.7ドル、NY白金の期近10月限は、同7.7ドル高の1006.7ドル、NY銀の期近9月限は、同4.2セント安の3104.4セント。
昨日のNY金は、米国の長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調を背景に続伸した。NY金の8月限は、序盤から米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となって買いが先行すると、米国取引時間帯に2393.4ドルまで続伸した。しかし、高値をつけてからは、11日に発表される6月の米消費者物価指数(CPI)を控えた持ち高調整の動きによって、NY金は引けにかけて2377ドル前後の水準まで上値を切り下げた。この日パウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長は下院で議会証言を行ったが、前日の上院での発言とほぼ同様の内容となったことから、市場の反応は限定的だった。目先は、11日発表される6月の米CPIが注目されている。インフレ指標として米FRBが重要視している経済指標となっていることから、米CPIの発表後のNY金の動きに注意したい。発表は日本時間11日21時30分となっている。
NY白金は、3営業日ぶりに反発した。NY白金の10月限は、序盤に995.1ドルまで売られたが、その後は為替のドル安・ユーロ高基調を背景にNY白金は1013.1ドルまで反発した。ただ、NY白金の1013ドル台の上昇は一時的な動きとなり、上げ一服の展開から1002ドル台まで上値を切り下げた。しかし、引けにかけては、再び上昇基調に戻り1008ドル前後まで買い直された。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
10日のWTI原油は、4営業日ぶりの反発。WTI原油の期近8月限は前日比1.09ドル高の82.10ドル、北海ブレント原油の期近9月限は同0.42ドル高の85.08ドル。RBOBガソリンの8月限は同2.40セント安の250.34セント、NYヒーティングオイルの期近8月限は同0.52セント安の251.84セント。
昨日のWTI原油は、需給の引き締まり観測によって反発した。WTI原油の8月限は、序盤に80.81ドルまで下落した。しかし、WTI原油の下振れは一時的な動きとなり、為替のドル安基調をきっかけにWTI原油は出直りの動きとなった。その後、米国の原油とガソリン在庫の減少によって需給の引き締まり観測が台頭すると、WTI原油は82.66ドルまで反発した。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)の週間在庫統計で、原油在庫が前週比340万バレル減と市場予想の130万バレルを上回る在庫の取り崩しとなった。ガソリン在庫は同200万バレル減と市場予想の60万バレル減より低下した。ただ、高値をつけてからのWTI原油は上げ一服の動きから81.70ドル台まで上値を切り下げたが、引けにかけて再び82.40ドル台まで買い直された。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
10日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比1.25セント安の407.25セント。
昨日のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの生育に適した天候と潤沢な在庫見通しが圧迫要因となり反落した。シカゴコーンの12月限は、米コーンベルトの高温と乾燥による受粉期での生育に適した天候が、売り材料となり404.00セントまで安値を更新した。しかし、その後は為替のドル安基調や12日の米農務省の需給報告を控えた持ち高調整の動きによって、シカゴコーンは409セント台まで上昇した。ただ、シカゴコーンの上昇は一時的な動きとなり、需給報告での米国産トウモロコシの期末在庫の上昇修正予想が圧迫要因となり、シカゴコーンは引けにかけて407セント台まで売り直された。
シカゴコーン期近12月限日足
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