（ＮＹ貴金属）
８日のＮＹ金は、急反落。ＮＹ金の期近８月限は、前週末比３４．２ドル安の２３６３．５ドル、ＮＹ白金の期近１０月限は、同３２．５ドル安の１０１３．５ドル、ＮＹ銀の期近９月限は、同７７．６セント安の３０９１．３セント。
週明けのＮＹ金は、利益確定の売りによって２３５８ドル台まで急反落した。ＮＹ金の８月限は、９日・１０日に予定されているパウエル米ＦＲＢ（連邦準備制度理事会）議長の議会証言や１１日の６月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）の発表を控え、持ち高調整の動きによって序盤から売りが先行した。その後、米国取引時間帯に売り圧力が強まると、ＮＹ金は利益確定の売りが膨らみ２３５８．３ドルまで崩れた。下落局面では、中国の金需要の低下も圧迫要因となった。中国人民銀行（中央銀行）が公表したデータによると、５月に続いて６月も金準備高を増やさなかった。ただ、安値をつけてからのＮＹ金は下げ一服の展開となり、引けにかけて２３６６ドル前後の水準まで戻した。
ＮＹ白金も１０１１ドル台まで急反落した。ＮＹ白金の１０月限は、ＮＹ金と同様に序盤から利益確定の売りによって下落基調となった。その後、為替がドル高・ユーロ安基調になると、ＮＹ白金は割高感から売り圧力が強まり１０１１．１ドルまで崩れた。ただ、安値をつけてからのＮＹ白金は、下げ一服の展開から引けにかけて１０１４ドル前後まで下げ幅を縮小した。
ＮＹ金８月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ＮＹ白金１０月限日足
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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
８日のＷＴＩ原油は、続落。ＷＴＩ原油の期近８月限は前週末比０．８３ドル安の８２．３３ドル、北海ブレント原油の期近９月限は同０．７９ドル安の８５．７５ドル。ＲＢＯＢガソリンの８月限は同２．１２セント安の２５３．７９セント、ＮＹヒーティングオイルの期近８月限は同２．３３セント安の２５７．９１セント。
週明けのＷＴＩ原油は、中東情勢の悪化懸念の後退によって続落した。ＷＴＩ原油の８月限は、引き続きイスラエルとイスラム組織ハマスとの停戦交渉の進展期待が圧迫要因となり、売りが先行して欧州取引時間帯に８２．１０ドルまで続落した。ハマス幹部は７日に、これまで大前提としてきたイスラエルとの「完全な停戦」がなくても、人質解放で交渉する用意があると表明している。このハマス側の停戦交渉に対する姿勢によって、中東情勢の悪化懸念が後退している。ただ、その後はロシアとウクライナ情勢悪化が買い材料になると、ＷＴＩ原油は８２．８０ドル台まで戻りを見せた。ロシアはウクライナの首都キーウなど複数の都市をミサイルで攻撃した。この両国の戦闘の激化によるロシア産のエネルギー供給不安が警戒された。しかし、ＷＴＩ原油の戻りは限定的となり、為替のドル高基調による割高感から、ＷＴＩ原油は８２．０８ドルまで売られた。
ＷＴＩ原油期近８月限日足
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（ＣＢＯＴコーン）
８日のシカゴコーンは、急反落。シカゴコーンの中心限月１２月限は、前週末比１６．２５セント安の４０７．７５セント。
週明けのシカゴコーンは、米国産トウモロコシの良好な作柄予想を背景に急反落した。シカゴコーンの１２月限、序盤から売りが先行した。８日の引け後に発表される米コーンベルトの作柄状況で、「優」と「良」の合計が前週と同様の６７％と予想されている。５年平均は５１％となっていることから、良好な作柄状況がシカゴコーンの圧迫要因となった。その後、米国取引時間帯に為替がドル高基調に進むと、シカゴコーンは割高感によって４０５．７５セントまで売り込まれた。
シカゴコーン期近１２月限日足
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