(貴金属市場)
8日の金標準は、急反発。金標準の中心限月6月限は前週末比90円高の1万2338円。
週末の夜間立会の金標準6月限は、NY金の強調地合いが支援材料となり1万2389円まで最高値を更新した。NY金の8月限は、米国の6月雇用統計の結果によって利下げ観測が再燃して2401.5ドルまで続伸した。日中立会は、NY金が2389ドルまで下落すると、金標準は為替の円高方向の動きもあって1万2305円まで上げ幅を縮小した。しかし、その後の金標準は、NY金が2393ドル台までの戻りと為替の円高の一服によって1万2340円台まで買い直された。ただ、引けにかけての金標準は、1万2330円台まで上値を切り下げた。
日中のNY金は、米国の長期金利の下げ止まりや為替のドル安・ユーロ高方向の一服によって、先週末の高値から上値を切り下げている。今週は、米国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の発表が予定されている。米CPI・PPIはインフレ指標として米FRB(連邦準備制度理事会)が注目している経済指標となっていることから、週後半に発表される米CPI・PPIに注意したい。金標準は、最高値を更新してから上値を切り下げているが、まだ円相場の円安基調が継続していることから高値圏での動きが予想される。急激な円高方向になるまで、金標準の堅調地合いが続くと見たい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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