（ＮＹ貴金属）
５日のＮＹ金は、大幅続伸。ＮＹ金の期近８月限は、前日比２８．３ドル高の２３９７．７ドル、ＮＹ白金の期近１０月限は、同３２．６ドル高の１０４６．０ドル、ＮＹ銀の期近９月限は、同８４．７セント高の３１６８．９セント。
週末のＮＹ金は、米国の長期金利の低下を背景に２４０１ドル台まで大幅続伸した。ＮＹ金の８月限は、為替のドル安・ユーロ安基調によって序盤から買いが先行した。その後、米国の雇用統計の結果を受けて米長期金利が低下するとＮＹ金は２４０１．５ドルまで買い進まれた。この日発表された６月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月比２０万６０００人増と市場予想の同１９万人増を上回ったものの、伸び率は５月の２１万８０００人増（改定値）から低下した。ちなみに５月は、２７万２０００人増から２１万８０００人増に下方修正されている。また、失業率は、同４．１％と５月の４．０％上昇から悪化、平均賃金は前年比３．９％と５月の４．１％上昇から伸び率は低下した。この労働市場の軟化を示す結果となった米雇用統計の発表を受けて、市場では米国の利下げ観測が高まると、米長期金利の低下がＮＹ金の買い材料となった。上昇局面では、為替のドル安・ユーロ高基調もＮＹ金の支援材料となった。
ＮＹ白金は、為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料となって大幅続伸した。ＮＹ白金の１０月限は、序盤からＮＹ金と同様に為替のドル安・ユーロ高基調を背景に買いが先行した。その後は、６月の米雇用統計の発表を受けて為替のドル安・ユーロ高基調が一段と進むと、ＮＹ白金は１０４９．８ドルまで大幅続伸した。しかし、高値を付けてからは上げ一服の展開となり、引けにかけて１０４４ドル前後まで上げ幅を縮小した。
ＮＹ金８月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ＮＹ白金１０月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
５日のＷＴＩ原油は、反落。ＷＴＩ原油の期近８月限は前日比０．７２ドル安の８３．１６ドル、北海ブレント原油の期近９月限は同０．８９ドル安の８６．５４ドル。ＲＢＯＢガソリンの８月限は同４．２２セント安の２５５．９１セント、ＮＹヒーティングオイルの期近８月限は同３．１９セント安の２６０．２４セント。
週末のＷＴＩ原油は、利益確定の売りによって８３．００ドル台まで反落した。ＷＴＩ原油の８月限は、序盤から為替のドル安基調を背景に買いが先行した。その後、６月の米雇用統計の発表を受けて為替のドル安基調が一段と高まると、ＷＴＩ原油は８４．５２ドルまで上昇した。しかし、高値をつけてからのＷＴＩ原油は、利益確定の売りによって８３．０２ドルまで崩れた。イスラエルと戦闘を続けているイスラム組織ハマスが、３日に新たな停戦案を仲介役に伝達したと報じられた。この新たな停戦案に対しイスラエル側は「内容を精査する」と表明した。このイスラエルとハマスの停戦交渉の進展期待によって、中東情勢の悪化懸念が後退したことで、ＷＴＩ原油は高値圏から利益確定の売りが台頭した。ただ、ＷＴＩ原油の８３．００ドル台の下振れは一時的な動きとなり、引けにかけては８３．４０ドル台まで下げ幅を縮小した。
ＷＴＩ原油期近８月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
（ＣＢＯＴコーン）
５日のシカゴコーンは、反発。シカゴコーンの中心限月１２月限は、前日比４．５０セント高の４２４．００セント。
週末のシカゴコーンは、米国コーンベルトの天候リスクを警戒した動きによって反発した。シカゴコーンの１２月限は、序盤に売り買い交錯する動きとなった。しかし、その後は米コーンベルトの天候リスクが警戒されるとシカゴコーンは４２５．７５セントまで反発した。米国産トウモロコシは受粉期を控えて、気温の上昇による乾燥リスクが台頭している。この米コーンベルトの天候リスクがシカゴコーンの買い材料となった。
シカゴコーン期近１２月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/
【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi
