(NY貴金属)
3日のNY金は、急反発。NY金の期近8月限は、前日比32.0ドル高の2365.4ドル、NY白金の期近10月限は、同4.2ドル高の1013.4ドル、NY銀の期近9月限は、同118.4セント高の3084.2セント。
昨日のNY金は、米国の利下げ観測の再燃によって急反発した。NY金の8月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって2335.7ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからは為替がドル安・ユーロ高基調に転換して、NY金は出直りの動きとなった。その後、米国の弱気な経済指標の結果を受けて米利下げ観測が再燃すると、NY金は2374.5ドルまで上昇した。この日発表された6月の全米雇用報告で非農業部門の民間就業者数が、前月比15万人増と市場予想の16万人増を下回った。また、新規失業保険申請件数は前週から4000件増の23万8000件に増えた。更に、新規失業保険申請件数の発表から1時間30分後に公表された6月のISMサービス業購買担当者景気指数(PMI)は、48.8と景気の拡大と縮小の分岐となる50を下回った。この雇用関連と景気の鈍化を示す結果となった米経済指標を受けて米利下げ観測が再燃したことで、米長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調が、NY金の支援材料となった。ただ、2374ドル台までの上昇は一時的な動きとなり、引けにかけては、為替がドル高・ユーロ安方向に戻ると、NY金は2365ドル前後まで上げ幅を縮小した。
NY白金は、売り買い交錯する動きの中、続伸した。NY白金の10月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって1004.6ドルまで下落した。しかし、その後は為替がドル安・ユーロ高基調に進み、NY白金は1025.0ドルまで続伸した。ただ、NY白金の1025ドル台までの上昇は限定的な動きとなり、引けにかけては為替がドル高・ユーロ安方向に戻ると、NY白金は1011ドル前後まで上値を切り下げた。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
3日のWTI原油は、急反発。WTI原油の期近8月限は前日比1.07ドル高の83.88ドル、北海ブレント原油の期近9月限は同1.10ドル高の87.34ドル。RBOBガソリンの8月限は同2.79セント高の260.13セント、NYヒーティングオイルの期近8月限は同0.46セント高の263.43セント。
昨日のWTI原油は、米国の原油・石油製品の在庫取り崩しが支援材料となって83.90ドル台まで急反発した。WTI原油の8月限は、中国の弱気な経済指標を背景に序盤から売りが先行して、米国取引時間帯に82.46ドルまで下落した。この日発表された財新による6月の中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)が、51.2と前月の54.0から低下した。この弱気な結果となった中国の経済指標によって、同国のエネルギー需要の鈍化懸念が、WTI原油の圧迫要因となった。しかし、安値をつけてからは、米国の原油・石油製品の在庫の減少が支援材料となり、WTI原油は83.93ドルまで上昇した。EIA(米エネルギー情報局)による週間在庫統計で、原油在庫が前週比1220万バレル減と市場予想の70万バレル減より大幅な在庫の取り崩しとなった。ガソリン在庫は同220万バレル減(市場予想130万バレル減)、中間留分在庫は150万バレル減(市場予想120万バレル減)と、どちらも予想を上回る減少となった。この原油・石油製品の大幅な在庫の取り崩しによって需給の引き締まり観測が、WTI原油の支援材料となった。ただ、その後のWTI原油は上げ一服の展開となり、引けにかけては83.60ドル台まで上げ幅を縮小した。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
3日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比1.75セント安の419.50セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する展開の中、反落した。シカゴコーンの12月限は、序盤に4日のシカゴ市場の休場を控えた持ち高調整の動きによって420セント台から423セント台の間で揉み合う展開となった。しかし、その後は米コーンベルトの生育に適した天候見通しによって、シカゴコーンは417.50セントまで下落した。ただ、安値をつけてからは、422セント台まで買い直されるなど、再び売り買いが交錯する展開となった。4日のシカゴ市場は、米国の独立記念日の祝日のため、休場となっている。
シカゴコーン期近12月限日足
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