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【海外商品市況】NY金は急反落。一方、NY白金とWTI原油は大幅上昇

2024.06.18

(NY貴金属)
17日のNY金は、急反落。NY金の期近8月限は、前週末比20.1ドル安の2329.0ドル。NY白金の期近7月限は、同12.3ドル高の970.9ドル。NY銀の期近7月限は、同8.1セント安の2939.1セント。
週明けのNY金は、米国の長期金利の上昇が圧迫要因となり急反落した。NY金の8月限は、序盤から米長期金利の上昇によって売りが先行して2324.3ドルまで崩れた。しかし、安値をつけてからは、米長期金利の上げ一服と米FRB高官の発言によって2335ドル前後まで下げ幅を縮小した。この日、ハーカー・フィラデルディア連銀総裁は講演で、利下げについて経済動向が予想通りなら「年末までに1回の利下げが適切になる」と指摘した。一方、経済指標の動向次第では「年内まで2回の利下げも、利下げなしも、大いにあり得る」とも発言した。
一方、NY白金は為替のドル安基調を背景に続伸した。NY白金の7月限は、NY金の軟調地合いに反応して序盤に949.3ドルまで下落した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高基調が支援材料になると、NY白金は反発して976.0ドルまで続伸した。

NY金8月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金7月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
17日のWTI原油は、急反発。WTI原油の期近7月限は前週末比1.88ドル高の80.33ドル、北海ブレント原油の期近8月限は同1.63ドル高の84.25ドル。RBOBガソリンの7月限は同4.73セント高の244.69セント、NYヒーティングオイルの期近7月限は同1.19セント高の248.25セント。
週明けのWTI原油は、需給の引き締まり観測の再燃によって80ドル台まで急反発した。WTI原油の7月限は、序盤に弱気な中国の経済指標の発表を受けて77.98ドルまで下落した。この日発表された中国の5月鉱工業生産が、前年比5.6%となり市場予想の6.0%と前回の6.7%を下回ったことで、同国のエネルギー需要の鈍化が警戒された。しかし、WTI原油の下振れは一時的な動きとなり、その後は為替のドル安基調による割安感と需給の引き締まり観測の再燃によって80.66ドルまで急反発した。先週に発表されたOPEC(石油輸出国機構)・EIA(米エネルギー情報局)・IEA(国際エネルギー機関)の月報などが、2024年下半期のエネルギー需要の拡大と在庫の減少予想を公表した。また、サウジアラビアの高官が、前回のOPECプラスで決定した2024年10月以降の自主減産の段階的な縮小方針について、市況次第で一時停止もしくは撤回が可能と述べた。この各月報やサウジアラビア高官の発言によって、需給の引き締まり観測が再燃して、WTI原油は買われた。

WTI原油期近7月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
17日のシカゴコーンは、続落。シカゴコーンの期近7月限は、前週末比6.25セント安の443.75セント。
週明けのシカゴコーンは、売り買い交錯する中、続落した。シカゴコーンの7月限は、序盤に米国のコーンベルトの天候リスクを警戒した動きによって450.00セントまで反発した。米国のコーンベルトでは、今後15日間にわたり高温による乾燥した天候が予報され、作柄への影響が懸念された。しかし、その後は降雨予報もあって、高温による作柄の悪化は限定的な見方から、シカゴコーンは軟調地合いになると443.25セントまで下値水準を切り下げた。

シカゴコーン期近7月限日足

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