(NY貴金属)
13日のNY金は、急反落。NY金の期近8月限は、前日比36.8ドル安の2318.0ドル。NY白金の期近7月限は、同16.4ドル安の954.6ドル。NY銀の期近7月限は、同120.1セント安の2906.6セント。
昨日のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に急反落した。NY金の8月限は、米国の5月生産者物価指数(PPI)の発表後に2342.4ドルまで上昇した。この日発表された5月の米PPIは、前年比2.2%と市場予想の2.5%を下回った。コアPPIも2.3%と市場予想や前回の2.4%より低下した。このインフレの鈍化傾向を示す内容となった米PPIを受けて、米長期金利が低下してNY金は買われた。しかし、NY金の上昇は一時的な動きとなり、その後は為替のドル高・ユーロ安基調が一段と強まると、NY金は2310.9ドルまで崩れた。前日の米FOMC(連邦公開市場委員会)とパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)の記者会見で、年内の利下げ回数が3月時点での3回から1回に減少した。また、パウエル米FRB議長は記者会見で、インフレが維持する場合、適切な限り政策金利を現行水準で据え置く意向を明らかにした。これによって、為替は前日からドル高・ユーロ安基調に進んでいる。ただ、安値をつけては、為替のドル高・ユーロ安基調が一服すると、引けにかけてNY金は2320ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
NY白金も、為替のドル高・ユーロ安基調によって反落した。NY白金の7月限は、為替のドル高・ユーロ安基調によって序盤から売りが先行すると945.7ドルまで直近の安値を更新した。しかし、その後は5月の米PPIの発表後に962ドル台まで戻した。ただ、NY白金の962ドル台の戻りは一時的な動きとなり、為替のドル高・ユーロ安基調が強まると、NY白金は947ドル台まで売り直された。しかし、引けにかけては、為替のドル高・ユーロ安基調が一服すると、NY白金は950ドル台半ばの水準まで下げ幅を縮小した。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
13日のWTI原油は、4営業日連続の上昇。WTI原油の期近7月限は前日比0.12ドル高の78.62ドル、北海ブレント原油の期近8月限は同0.15ドル高の82.75ドル。RBOBガソリンの7月限は同2.12セント高の241.56セント、NYヒーティングオイルの期近7月限は同4.60セント高の248.68セント。
昨日のWTI原油は、売り買い交錯する中、清算値ベースで続伸した。WTI原油の7月限は、序盤に為替のドル高基調と米国の利下げ観測の後退が圧迫要因となり77.367ドルまで下落した。前日の米FOMC(連邦公開市場委員会)とパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)の記者会見によって、利下げ観測の後退から同国の景気減速懸念によるエネルギー需要の鈍化が連想され、WTI原油は売られた。しかし、安値をつけてからは、インフレに鈍化傾向を示す内容となった米PPIの発表をきっかけに、WTI原油は78.89ドルまで上昇した。ただ、高値をつけてからは、為替のドル高基調が再び圧迫要因となり、WTI原油は引けにかけて77.80ドル台まで売り直された。
WTI原油期近7月限日足
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(CBOTコーン)
13日のシカゴコーンは、続伸。シカゴコーンの期近7月限は、前日比4.25セント高の458.50セント。
昨日のシカゴコーンは、米国の天候リスクと輸出需要の拡大期待によって続伸した。シカゴコーンの7月限は、序盤から買いが先行して米国の輸出成約高の発表後に460.50セントまで続伸した。米コーンベルト中西部で、気温の上昇による作柄への影響が懸念されている。また、メキシコの干ばつによって同国のトウモロコシ生産の減少観測による、米国産トウモロコシの輸入拡大が期待されている。この日は発表された米国産トウモロコシの輸出成約高は、105万6100トンと予想レンジの70万~125万トンの上限に近い水準となった。しかし、その後は為替のドル高基調によって、シカゴコーンは上値を抑えられ、引けにかけては458セント前後なで上げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近7月限日足
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