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【海外商品市況】週明けのNY金・NY白金は反発、WTI原油は大幅上昇

2024.06.11

(NY貴金属)
10日のNY金は、反発。NY金の期近8月限は、前週末比2.0ドル高の2327.0ドル。NY白金の期近7月限は、同5.6ドル高の976.7ドル。NY銀の期近7月限は、同43.4セント高の2987.4セント。
週明けのNY金は、週末の急落に対する持ち高調整によって反発した。NY金の8月限は、週末の米国の雇用統計の結果を受けて、同国の利下げ観測が後退して急落していた。週明けもその流れを引き継ぎ、序盤にNY金は2304.5ドルまで続落した。下落局面では、中国人民銀行(中央銀行)が5月に金保有の買い増しを停止したことも圧迫要因となった。中国人民銀行は、これまで金保有の買い増しを1年半続けていた。しかし、安値をつけてからは、12日に発表される米国の消費者物価指数(CPI)と米FOMC(連邦公開市場委員会)を控えた持ち高調整によって、NY金は反発に転換すると2331.3ドルまで上昇した。
NY白金も、NY金と同様に反発した。NY白金の7月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安基調によって768.7ドルまで続落した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高方向の戻りとNY金の上昇に反応して981.7ドルまで反発した。ただ、引けにかけては、上げ一服の展開となり977ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。

NY金8月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金7月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
10日のWTI原油は大幅上昇。WTI原油の期近7月限は前週末比2.21ドル高の77.74ドル、北海ブレント原油の期近8月限は同2.01ドル高の81.63ドル。RBOBガソリンの7月限は同2.83セント高の241.09セント、NYヒーティングオイルの期近7月限は同6.30セント高の241.47セント。
週明けのWTI原油は、米国のエネルギー需要の拡大期待によって78.20ドル台まで急伸した。WTI原油の7月限は、序盤から買いが先行した。先週のOPECプラスの閣僚級会合から崩れていたWTI原油は、6月5日以降から戻り基調となっていた。週明けもこの流れを引き継ぎ、WTI原油は序盤から買われる展開となった。その後、米国のエネルギー需要の拡大期待が広がると、WTI原油は上昇基調を強め78.29ドルまで急伸した。米国では、夏の旅行シーズンに入りガソリン需要や航空機燃料の需要が期待され、NY石油製品を中心に上昇した。

WTI原油期近7月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
10日のシカゴコーンは、反発。シカゴコーンの期近7月限は、前週末比3.00セント高の451.75セント。
週明けのシカゴコーンは、米国の作柄の後退予想によって反発した。シカゴコーンの7月限は、序盤から買いが先行した。11日の取引後に発表される米コーンベルトのトウモロコシの作柄で、「優」と「良」の合計が前週の75%から74%に低下されると予想されている。この作柄の後退予想がシカゴコーンの支援材料となった。その後もシカゴコーンは堅調地合いを維持して、米国の週間輸出検証高の発表後に452.75セントまで上昇した。この日発表された米週間輸出検証高は133万9849トンとなり、市場予想の100万~142万5000トンの平均より高い水準となった。

シカゴコーン期近7月限日足

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