フジトミ証券株式会社は投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

投資情報ナビ

【海外商品市況】週明けにNY金は急落。一方、NY白金は続伸、WTI原油は反発。

2024.05.14

(NY貴金属)
13日のNY金は急落。NY金の期近6月限は、前週末比32.0ドル安の2343.0ドル。NY白金の期近7月限は、同3.6ドル高の1010.8ドル。NY銀の期近7月限は、同6.3セント安の2844.3セント。
週明けのNY金は、米国のインフレ指標の発表を控えた利益確定の売りが台頭して急落した。NY金の6月限は、序盤から売りが先行すると欧州取引時間帯に2350ドル割れまで売られた。米国では14日に4月の生産者物価指数(PPI)、15日に4月の消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。このインフレ指標の発表を控え、NY金は持ち高調整や利益確定の売りが台頭した。その後、NY連銀が公表した4月の米消費者調査で1年先の期待インフレ率が前月より上昇すると、為替がドル高・ユーロ安方向に進みNY金は2337.6ドルまで急落した。NY連銀による4月の1年先の期待インフレ率は、3.26%と前月の3.00%から上昇して昨年11月以来の高水準となった。この根強いインフレを示す結果を受けて、為替がドル高・ユーロ安方向に進んだ。しかし、安値をつけてからは下げ一服となり、引けにかけて2340ドル台前半まで戻りを見せた。
一方、NY白金は続伸して一時1025ドル台まで上値水準を切り上げた。NY白金の7月限は、序盤から為替のドル安・ユーロ高基調によって買いが先行すると、米国取引時間帯に1025.9ドルまで直近の高値を更新した。しかし、その後に発表されたNY連銀の4月の1年先の期待インフレ率が前月より上昇すると、為替がドル高・ユーロ安方向に進みNY白金は1007ドル台まで上げ幅を縮小した。ただ、引けにかけては下げ一服の展開から1010ドル前後まで買い直された。

NY金6月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

NY白金7月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
13日のWTI原油は反発。WTI原油の期近6月限は前週末比0.86ドル高の79.12ドル、北海ブレント原油の期近7月限は同0.57ドル高の83.36ドル。RBOBガソリンの6月限は同1.08セント高の251.05セント、NYヒーティングオイルの期近6月限は同0.24セント高の243.68セント。
週明けのWTI原油は、需給の引き締まり観測によって反発した。WTI原油の6月限は、序盤に77.79ドルまで下値水準を切り下げた。しかし、安値をつけてからは、中国のエネルギー需要の拡大期待を背景に出直りの展開になると78ドル台を回復した。11日発表された中国の4月消費者物価指数(CPI)が、前年比0.3%上昇と前月の0.1%上昇から拡大して、同国の景気改善による連想買いがWTI原油の支援材料となった。その後もWTI原油の出直りの動きは続き、米国取引時間帯に需給の引き締まり観測によって79.49ドルまで上昇した。全米自動車協会(AAA)はこの日、5月25~27日のメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の連休中に自動車旅行をする人数を、2000年以降で最大になる見通しを公表した。この同国内でのガソリン需要の拡大予測が買い材料となった。一方、供給面ではカナダの西部で拡大している山火事によって供給の混乱が警戒されている。カナダは世界第4位の産油国となっている。また、ロシアとウクライナの戦闘で、ロシアの民間石油会社ルクオイルのボルゴグラード製油所がドローン攻撃によって一部稼働を停止したと報じられている。この米・中の需要拡大期待に対しカナダやロシアの供給不安によって、需給の引き締め観測が台頭した。高値をつけてからは、WTI原油は為替のドル高基調によって一時78.60ドル台まで上げ幅を縮小したが、引けにかけては79.20ドル台まで買い直された。

WTI原油期近6月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

(CBOTコーン)
13日のシカゴコーンは、続伸。シカゴコーンの期近7月限は、前週末比2.75セント高の472.50セント。
週明けのシカゴコーンは、米国のコーンベルトの天候リスクを警戒した動きによって続伸した。シカゴコーンの7月限は、序盤に465セント台まで下落した。しかし、その後は米コーンベルトの天候リスクが支援材料になると先週末の高値470.00セントを上抜けして475.50セントまで続伸した。米コーンベルトの米中西部で降雨予報による作付け遅れが懸念され、シカゴコーンの買い材料となった。
※下に掲載しているチャートは、13日のチャートデータ更新がされていないことで、5月10日のチャートとなっている。

シカゴコーン期近7月限日足

※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。

フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/

【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi

  • プライム情報・記事一覧
  • 経済カレンダー
  • 相場表

▲ PAGE TOP